カウンセラー菊井ちえ子です。
正論が正解ではない？！
この言葉をきいて「そうだよね」と頷く人から
「なんで？！」と感じる人までいることでしょう。
だって正論です、間違ってないんです、
なのに正解じゃないってどういうこと？となりますよね。
夫婦の話し合いの中で、どうしても出てくるのが正論による論争です。
言葉の通り、論じる争い・・・
不倫をされた妻から出てくる言葉は、自ずと正論が出てきます。
当たり前ですよね、こっちは被害者なんですから・・・
何をやっているの？
あなたは結婚してるのよ？
妻や子供がいるのに、人として間違っていることわかっている？
バレなければいい、と思ってたわけ？！
いろんな感情とともにあふれてくる、正しい言葉の連続
怒りもプラスされると益々、その言葉の正しさが増すものです。
どうして間違いだとわからないわけ？
という感情がプラスされるのですから余計に、
この間違いを正したい、わかってほしい、私の思いをわかってほしい、
という思いから、どんどん言葉が加速して行きます。
そんな妻に対して、夫からの反応は妻の思うようなものではないことが多いものです。
逆ギレ、あるいは平謝り、どちらにしても妻の心はイガイガしたままです。
逆ギレが論争といわれるものになります、
妻の正論に対して争うわけですから同じように夫の正論という武器を持ち出してきます。
こんな家庭オレのくつろげる家じゃない
お前とはもう無理だ！
オレだって我慢しているんだ
自分の人生を自分らしく生きたいんだ！
などなど・・・妻からすると え？！と感じる言葉でも、
夫は精一杯自分なりに正論をかざして、妻への闘いをいどんでくるのです。
もはや、そこは論争の場・・・話し合いではないですよね。
そうなると、修復のための話し合いの予定が、争いがはじまっているわけですから、
争いの結果はどちらかに軍配があがるまで、悲しいかな人は闘ってしまうものなのです。
平謝りは、全くこの逆で 論争の場にしないのですが
妻の言葉から逃げるように、早くこの場を収めてしまいたい、
そんな気持ちが働くわけですから
妻としては益々言葉として出だした正論が止めることができないのです。
そうじゃない、そうじゃない、謝ってほしいだけじゃない！という怒りや悲しさが溢れてきます。
そんなに簡単に謝れることだったの？！と違う面での怒りさえ覚えます。
不倫を簡単に認めて謝るということは、言い換えると
妻との関係さえ簡単なものに思ってたんじゃないの？！という妻の感情が刺激されます。
どちらにしても、夫が自分の身を守るためにすることなのです。
正論を突きつけていくと、夫自身が自分の身を守るためのことしか考えなくなる・・・
それが、論争であったり逃げであったりするのです。
そんな論争こそ不毛な時間の積み重ねになるのではないでしょうか・・・
正論が正解とはつながらない、それがここにあるのです。
それでも、やはり私は間違ってないですよね？と聞きたくなることでしょう。
あなたが間違っているのはないのです、何も間違っていません、
ただ、それだけでは修復するために必要なことがちょっと足りない、ということなのです。
正しい、間違い、だけじゃないところに
それぞれの夫婦の正解があるのでしょう。
あなたが目指すあなたの夫婦の正解とはなんでしょう？
そしてそのために必要なことは何なのでしょう？
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