カウンセラー菊井ちえ子です
女性が妻となり、母となるという人生の節目を迎えて成熟していく。
母となり、子を育てる、守る、という意識が大きくなっていくと同時に、いつしか妻の態度が夫に対しても母親のようになってしまっていることがあります。態度だけではなく、意識の上でも母親のようになってしまい、いろんな夫の行動にも母親のように指示をしたり、口を出したりしてしまっていることがあります。
これは、実際に母親となってからという場合もありますし
そうではなく子供の有無に関係なく、女性の持ってる母性が、男性に対してそのようになっていく場合もあります。
小さな時から 女の子は男の子のお世話をするものです。
それだけ女性は早くから成熟への道を歩んでいるという一面や、小さな時から母性を持ち合わせているという一面があるからなのでしょう。
母性、これは とても大切な要素です。
人を包み込むやさしさであったり、許す心の大きさであったり、そこからひとは安心感を感じ、愛情を感じることへつながっていくのでしょう。
しかし、これが過ぎると・・・女性は男性に対して母親のようになっていくのです。態度が母のようになり、いつしか意識の上でも母親のようになってしまう。女性が母親化してしまうことは、同時に男性を幼児化(子ども化)してしまうことになるのです。
態度の母親化とは、身の回りのお世話をしてあげたい、してあげなくては、しなくてはいられなくなる、という風にどんどん夫婦をしばりつけていきます。
夫は、何もできない人へとなっていく、それは結局妻が作り上げてしまう。そして妻は、夫の世話をすることで自分自身のアイデンティティを築いていく・・・・
それが お世話しなくてはいられなくなる
お世話している自分が好き
妻として、女性としての満足につながる
こんなスパイラルが出来上がるのです。
これは無意識の上で行われてしまうのです。意識してやっていることではないのです。だから、夫の幼児化に今度は文句も出てきます。実は、妻が作り上げている一面とはわからずに・・・
そんな態度の母親化の後には、意識もどんどん母親化していき、日常の行動や意見も妻が無意識に支配しようとしてしまいます。
「〜〜やってくれたの?」
「〜〜はこうした方が、いいんじゃない」
「あなたって、いつも〜〜なのよね」
そして、お互いの心がすれ違う・・・
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また幼児化している夫は、今度はいろんな相談を妻に持ちかけることや、重大な決め事も妻に任せて自分で決断することができない、そんなことも起こります。
金銭の問題、子育ての問題、親との関わり方の問題、そして一番やっかいな自分の起こした不倫問題の後始末さえ、自分で決着をつけられない、そんなことが起こっている現実もあるのです。
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幼児化している男性に、怒りや悲しみを感じながらも、実はそれが女性が作り出している一面があるとは、なんとやるせないことなのでしょう。
結婚を通して、どんなふうにパートナーである夫と関わり続けるのか、わかりにくい問題であるだけに難しい、これが女性への課題なのかもしれません。
先日、娘の大学の卒業式での1ショット
梅の花の香りがただよい、凛とした気持ちになりました。
春の訪れとともに、いろんな人生の節目を迎える季節です。
その節目をどう生きていくのか・・・それが人生の課題なんですね。
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カウンセラー 菊井ちえ子