病院からの電話





その日は夜勤明けで相変わらず寝ていた。


気づいた頃には時刻は18時頃だっただろうか。










「妹さんですか?あの、今度いつ

面会に来られる予定でしょうか?」











(え…この前面会予約したけどなぁ…)


「えっと…12日に面会予約して

あるはずなんですが…」











「あっ、そうだったんですね!

知らなかったものですいません!

なら大丈夫です。」


と看護師さんが言う。







「あの…兄はあれから

意識はあるんでしょうか?」と問いかけると










「はい!簡単な受け答えですが

出来てます。辛そうではありますが。」


と答えられる。









「わかりました。それでは12日の面会

よろしくお願いいたします」

と伝え、電話を切った。











再連絡






電話を切り、


食事の準備をしようとしていた所に


1時間後…また、病院から電話が来る。










「あ、先程電話いただいて

12日に面会に行くように

なってます」と、伝える。











「ん〜それがですね…

お兄さんがちょっと

状態が悪くてですね…」











「え?」









「先程までは安定していたの

ですが12日まで

持つかなという状態でして…」

と言われる。










「何かあった時に後悔

されない様に連絡しました。」と。















何かの間違いかと思った。


1時間前までそんな事は一言も言われなかった。














来られますか?

どうされますか?」






「明日まで持つか…

間に合うかなんとも

言えません…」と。



















涙声になりながらも


「行きます。」と答えた。












「こういう状況ではありますので、いつ来ていただいても

大丈夫です。」




そう言われた瞬間、本当に

死が近づいている事が理解出来た。









電話を切り、最終便がそもそもあるのか


間に合うのか探す事になった














20時53分







運良くギリギリ間に合う最終便があった。


泣きながら荷物を詰め込む。



なんで。

どうして。



受け入れたくない。












この状況を直ぐに母に連絡した。


が、母の住んでいる場所の最終便は


既に終わっており、


″今日中には行けない″との事だった。













”どうか間に合って…”

と願いながら




夜へ駆け出した。














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