家を借りるか・兄の家に住むか
常に最高と最悪を考えていなければいけないと
兄の闘病中の時に思った。
つまり、家を借りるにしても
【最悪借りれなかった】場合が
生じる恐れが大いにある事だ。
安く済まそうとするなら兄の家に住み、
我慢しながら生活していくパターンA。
最悪、借金する事になるかもしれないが
心霊現象は恐らく起きないであろう
精神面的にはマシなパターンB。
怪奇現象に耐えれるか?
むしろ今回兄があぁなったのは
幽霊の仕業では?
考えれば考える程怖かった。
全く関係ない話かとは思うが、
兄の2日目の面会が終わった帰り。
東京駅のど真ん中で
元彼がくれた母親の形見の財布
が突如壊れた。
ファスナーが閉まらず開けっ放しに。
「まぁそんな事もあるだろう⋯」
そう思いながら、駅に傘を忘れてきた私は
駅員さんに身分証を渡そうと財布を開けた。
すると⋯
ポロッと何かが落ちたのだ。
そう。財布の持ち手だ。
しかも切れてなどおらず、繋がった状態で。
そして少しの恐怖を感じていた私だが
母から家に着いたと電話が来た為その話をする。
「さっきさぁ、
元彼のお母さんの肩身の財布が⋯」
「え⋯マジで怖い。」
通話しながら財布を触っていた私だが
財布に着けていたキーホルダーが
突如外れたのだ⋯。
そんなに古びた財布ではなく、
大事に使わせてもらっていた。
その後どう修復しようとしても
ファスナーは閉まらず、治らなかった。
プラスに考えるとするなら
元彼のお母さんの財布が
災難から
守ってくれたのかもしれない。
関係あるか否かは私にもわからなかったが
日に日に恐怖が募っていき
”目に見えないものと
戦っている場合じゃない”
と思った。
それが真実か否かではなく、
それに耐えうるメンタルが無い事に
気づいた為、新しく家を借りる
方が無難だと踏んだ。
大家さんに電話
とはいえ、家が見つからなかった場合
”最悪兄の家に住ませてもらう”
様になる為、大家さんに連絡が取れないか
色んなルートから連絡先を探し
なんとか連絡が着いた。
大家さんはとても良い人の様だった。
生活保護自給者を対象に面倒を見ているそうで
アパートに行った際には
兄の部屋に訪れ良く話をしていたんだとか。
入院した事を話すと、「えぇ?入院ですか?」
「いつ頃退院されますのん?」と、
直ぐに退院出来ると思っていた様子で
詳しく事情を説明すると、
「なんでそんな⋯若いのに」
「土地が合わなかったんかね」
などと様々な言葉をかけてくださった。
事情が事情な為、
「兄の家に住んでいい」
「僕も応援します。」
と言ってくださった。
大阪に住むなら介護職も沢山あるし
介護職を諦めないで探して
”住むまでに面接もしていた方がいい”など
アドバイスも沢山してくださった。
ただ、懸念点として、
記事にはしていないが
メンタルがおかしいであろう
元カノが
兄の家の鍵を持っている可能性
があるとして、同じ部屋に住むのを
ためらっている話をすると
大家さんが103号室が空いている為
そこに住まないかと聞いてきた。
103号室
「お金に余裕ができるまではお兄さんの
部屋で過ごされて、ゆくゆくは
103号室も空いてるからどうです?」
「103に住んで貰えたら正直、助かりますし。
それまではお兄さんの家の分の家賃は
いただきませんので」
「え、いいんですか!」
「いいですよ。もちろんです」
「でも1つだけ言わな
アカン事があってですね⋯」
実は103号室の方
病死してはるんですよね⋯
「ですよね!」と声を荒らげた私に
大家さんがキョトンとした声を出す。
今までの兄の家であったことを
大家さんに話すと
どこか腑に落ちる部分があったのか
かなり大家さんが怖がっていた。
真実はわからないが
兄もたまに「霊がいる」
と言っていたようだ。
とりあえず、もしもの場合は
お願いする事をお伝えし
とりあえず家を探してみると伝えた。
大家さんの言う通り
仕事も早めに決めた方が良いと思い
その日から仕事探しを開始する事にした。
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