重篤患者に声は聞こえているのか






結果として言うなら私にもわからない。


私はまだ、あの世に行っていないし


当たり前だが、それは人それぞれだろう。










ましてや”死ぬ間際の声”など


死んでみてからでないとわからないし、


死んでみてもわからないかもしれない。











以前書いた記事「生きたい」の内容にも


ある通り私は昔、


延命状態の父に会いにいった事がある。










その時言われた叔父夫婦からの言葉



「もう耳も

聞こえてないだろうけど」


と、言われた真相がずっと父が死去してからも


気になっていた。














聞こえてなかったんだったら


私があの時リスクを犯してまで


会いに行った意味は?















かけた言葉は?


何も意味がないの?


私の為だけの行動だったのか?
















なら何故、父は涙を流した?


そしてあの言葉を何故書いた?













父は最後モルヒネを打っていたが、


私には父が耳が聞こえてないとは


到底思えなかった。













私の声が聞こえていなく、誰か分かっていない


状態で赤の他人に、あんな言葉を


伝えるような父なのか?














…いや違う。私だと、娘だと分かって


父は筆記で伝えたのだと私は思った。





















それから数年後…


人の世話なんか絶対出来ないと


思っていた私だが










看護助手


の世界に足を踏み入れる事になった。















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