これから10年の仕事 | マイクロアドの社長のアメブロ

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株式会社マイクロアド社長の渡辺健太郎のブログです。
広告プラットフォーム・アドテクノロジーの会社をやっています。


先週新卒社員が入社しましたが
マイクロアドでは新卒採用を始めてから一度も入社式をやっていません。
個人的に必要性を感じないというのもありますが
新卒一括採用という日本特有のシステムは早晩なくなると考えて
おりその前提に立ったセレモニーはむしろ先行してやめるべきだと
考えています。

その代わりではないのですが研修の一環として僕から新卒入社の
皆さんに話をする時間はもらっています。

話す内容は毎年変わりますが2016年という年は大きな変わり目の
年になるはずです。

インターネットの時代はドックイヤーと言われていましたが
今はダブルドックイヤーと言われさらに倍のスピードで世の中が
移り変わっています。


これからの変化はインターネット時代のPCやスマホのブラウザ
やアプリの中から飛び出してあらゆるものが大きな変化に直面する
ことになります。

その中で仕事はどう変わるのか?
昨年オクスフォード大学の未来の雇用という論文に20年以内に今の半分の仕事は無くなるということが書かれていました。

*参考記事
http://www.oxfordmartin.ox.ac.uk/downloads/academic/The_Future_of_Employment.pdf
http://catalyst.red/articles/yutaka-matsuo-ai-01
http://catalyst.red/articles/ai-tomohiro-inoue


僕が子供のころ駅の改札は駅人が切符をハサミで切っていました。
今はほどんどの改札が自動改札になり切符を切るという仕事は無くなりました。
長距離バスやトラックは過酷な労働からくる事故が社会問題になっていますが
自動運転が普及すればそのような問題はおろか仕事そのものがなくなる可能性が
高いはずです。

僕は20年と言わず10年程度で今ある仕事の半分は無くなると考えています。
メディアはどうしても危機感や不安を煽る方向に行きがちですが
これは悪いことだけではありません。

半分の仕事は思ったより早く無くなりますがなくなった仕事と同じくらい
あるいはそれ以上に新しい仕事が生まれると思います。
そして新しく生まれる仕事の多くは今の時点では考えられないもの
想像もつかないものになると思います。


インターネットが生まれた時に多くの人はこれがビジネスになるとは
考えていませんでした。その先にどのような仕事が生まれるかなんて
想像さえもしていなかったと思います。
検索エンジンがない時代に検索エンジン対策の仕事が生まれることを
イメージするのは不可能です。


これから生まれる新しい仕事がどんなものかはわかりませんが
そのような新しい仕事、新しい産業を作れる人材に育って欲しいと
思います。
新しい仕事を生み出すことがこれからの10年で最も大切な仕事
になるからです。