この夏の2歳重賞を振り返ってみた〜札幌2歳S | ウマブロbyアミュレット

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ゴールドシップ産駒がワン・ツーを決めた札幌2歳S。良くも悪くも父のイメージからか(?)イマイチ信用されてなくて5-3番人気での決着だった。

ゴールドシップは函館芝1800mでデビューして2番人気1着からコスモス賞で1.2倍の1番人気に応えて勝利。新馬戦から手綱を取っていた秋山騎手が、この馬でクラシックに行きたいと語っていたような記憶があるのだが、3戦目の札幌2歳Sはアンカツ騎手に乗り替わって2着。勝ったのは秋山騎手騎乗のグランデッツアで1.6倍の1番人気だった。だから秋山騎手がグランデッツアを選んだのかもしれない。ただ当時の私は絶対ゴールドシップの方が強いと思っていたので、秋山騎手もゴールドシップに乗りたかったのではあるまいかとある意味グランデッツアに失礼なことを思いながら、レースを見ていた記憶がある。

だからゴールドシップ産駒がこのレースを勝ったのは嬉しいのだが、どちらかというと見た目はゴールドシップぽくない方が勝ったってのが、まぁちょっと面白いかも?

 

ということでレースは、コスモインペリウムがハナに立ち、続いてアールクインダム。その後ろにカップッチョ、ディアセオリーが続き、その後ろの内ラチ沿いにダーリントンホール、その外にヨハネスボーイで1コーナーを回り、やや間が開いて後続の馬たち。勝ったブラックホールは後方の外、ゴルコンダを先に行かせて、その後ろを走って3コーナーへ。

4コーナーでディアセオリーが先頭に立ち、差がなく内からコスモインペリウム、カップッチョ、ヨハネスボーイで、その外からゴルコンダが差を詰めて、直線に向いたところではディアセオリー、ヨハネスボーイ、ゴルコンダが先頭争いも、内のディアセオリーはほぼ一杯に。ゴルコンダの外からブラックホールが抜け出し、ちょっと離れた外からいつの間にかサトノゴールドが伸びてきて2着に上がり、内ラチ沿いで一杯になった馬を避けるように一旦外目に進路を取ってまた内に戻ったダーリントンホールがスルスル伸びて、レザネフォール、ヨハネスボーイ、ゴルコンダをハナ、アタマ、1/2差で抑えて3着に上がった。

 

ブラックホールは、函館芝1800mの新馬戦で2着。1番人気で勝ったオーソリティの後ろにつけて直線でその外に出して迫るもクビ差及ばすだった。

2戦目も同コースで4コーナーを4頭横並びで回り直線で抜け出して勝利。1.9倍の1番人気に応えた。

今回は結果的に初戦と同じく、1番人気馬の後ろにつけて直線でその外から交わすという戦法だったように思えるので石川騎手にとっては思い通りの好騎乗だったのではないだろうか。

パドックでもリズム良く歩いていて気配も見た目にも良い馬だった。

黒鹿毛の毛色と馬体重が410キロ台ということから、ゴールドシップというよりはその父のステイゴールドに似ているのではと言われているようだが、馬体重に関しては母のヴィーヴァブーケが小さな馬だったしってこともあるのではないかと思う。ただやっぱり馬体が小さいことは競走馬にとってはプラスではないので、そこは心配でもある。

石川騎手はセダブリランテスでラジオNIKKEI賞、エメラルファイトでのスプリングSに続いて重賞3勝目となった。

エメラルファイトとブラックホールは所属の相沢厩舎の馬で、そういえばエメラルファイトは新馬勝ち後に札幌2歳Sに出走して4着だった。

ただ今の所あんまり馬券を買いたいと思えない騎手なんだよなぁってことは、どーでも良いか。

 

2着のサトノゴールドは、横を向いている時にゲートが開いて出遅れ、最後方を追走し、4コーナーで大外に進路を取って直線で気を抜かせないように程よくムチで叩かれて気がつけばスルスルと外を上がって2着でゴール。

レース実況でも道中まったく触れられず最後の最後に「外からサトノゴールドが2番手に上がった」とアナウンスされただけなので、ラジオを聴いてた人は???だったんじゃないかと思われる。ま、でもゴールドシップ産駒のサトノゴールドだししゃーないかって感じの馬だったりする。父と同じ須貝厩舎だし、正しいゴールドシップ後継者の道を……いやいやゴールドシップだって2歳の時は真面目に走っていたような……フツーにクラシック候補だと思ってたし。

ということで、いろんな意味で楽しみ。

 

3着のダーリントンホールは1番枠だったので内ラチ沿いを追走し、前が壁状態になり4コーナーで一杯になった馬を避けるためにやや外に出し、再び内に戻って伸びたけど、3着に上がるのが精一杯でしたという競馬だった。

真っ直ぐ捌いてこれなかった分の負けともいえそうではあるけど、パドックでもグイグイとリズム良く歩いていただけに残念な3着って感じです。

 

4着レザネフォールは道中ゴルコンダとブラックホールのすぐ内にいて、直線でゴルコンダの後ろからのブラックホールの後ろを伸びてきた。

母はラナンキュラスで、母の母はファレノプシスでその半弟にキズナがいる血統。

パドックはスタスタスイスイ歩いていて良いかんじだったので、もう少し前で競馬をするかなと思ったが、前に行った6頭からちょっと間があいての集団の先頭から下がって外に出すタイミングも無くなってしまったようにも?

っていうかとりあえず良馬場の方がいいかも?

 

1番人気のゴルコンダは6着。木村厩舎の重賞1番人気馬ってのはそもそも信用してないのだが、今回はスタートで危ういところがあったし。同厩舎のダーリントンホールには先着しないだろうとは思っていたけど、もう少し上位に来てもとは思っていたので、今回はスタートが全てってことでしょうかね?

8月のJRAカレンダーがヴィクトワールピサだったからってことでもないんだけど、ルメール騎手よりM.デムーロ騎手の方がもしかして合ってるかもねって気もしたりする。なんか大味な競馬で力づくみたいな感じ。違うかな??

 

上位3頭に関しては、ブラックホールは小さいこと以外は長く良い脚を使えるとても良い馬だし、良馬場の方が良いだろうと思うけど、クラシックでどうかというのはなんともって感じ。

東京でどうかはなんとも分からないところはあるけど、ダーリントンホールとサトノゴールドの今後に期待したいかなって思えるのですが、どうでしょうか。