カピオラニパレスのこと、TCCのこと | ウマブロbyアミュレット

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サンクスホースプロジェクトの引退馬ファンクラブ

TCCホース歴5ヶ月

競争馬生活を終え、これから第2、第3の馬生がどのようなものになるのかと……

2017年9月9日、彼は突然、死んでしまった。

 

いつか会いに行きたいと思いながら

残念ながら会いに行くことはできなかったのだが

彼は、私が一口所有していた馬だった。

 

所有というのも変なもので、

TCCホースの制度というのも変なもので

頻繁に会いに行けたり、乗馬で触れ合えたりするなら別であろうが

正しいかどうかは判らないのだが

実感としては、他の家族と幸せに暮らしている子供の養育費を払い続けるような感じだ。

もちろんそんな経験は無いので、あくまでも想像だが。

 

月々たかが4,000円ではあるが、1年で48,000円、10年で480,000円、20年生きれば960,000円……

様々な事情はあるだろうが、TCCホース成立後は解約が可能とはいえ

払い続ける小さな覚悟がなければ、安易に手を上げてもいけないように思う。

そう考えれば、あの馬もこの馬もというわけにもいかず

その後にファンディングホースとなったメイショウコロンボ

初めて万馬券を取らせてもらったユノブラウニーの娘

ロンギングアリーナなど気になる馬はいたけれど

そして彼らはTCCホースにはなれなかったけど

それはそれで、仕方のない、どうしようもないことだし

だからといって、それが彼らにとって不幸ということでもないだろうと思う。

 

様々な人が、様々な理由で、この馬に出資したいと思い

40口を集めた馬がTCCホースとなる。

やっぱり競馬で気になっていたり、馬券になった馬ってのは覚えているものだし

関係者の想いが書かれている馬は、気になる。

 

カピオラニパレスは、京都の直線で

大外をぐぅ〜んと追い込んでくる白い大きな馬体が印象的な馬だった。

それでもあと一歩届かずみたいな、

あ〜届かなかったかぁと思わせられることも多かったが

いつも気になる馬だった。

 

そんな風に

なんだかもどかしい成績だったのに

TCCホースの中で一番早く、

あっという間にいなくなってしまった。

 

会ったこともないのに、不思議なくらい、ものすごく悲しい

 

だから日常的に接していた方々は、

もっと悲しく寂しいのだろう。

 

そう想われる彼は、幸せだったのだと信じたい。

 

いろいろあったけど幸せな馬生だったと

馬がそんなことを思うのかどうかは、正直判らないが

できればそういう一生を送れる馬が多ければとは思う。

 

1日33円から始められる支援

1日約133円で一口オーナーに

そういう謳い文句は、あまり好きではない。

 

それでも功労馬としてではない、

第2の馬生を応援できる

それは幸せなことだと思う。

 

明日9月14日(木)には、新橋GateJ.で引退馬フォーラムが行われる。

イベントには特に興味は無いのだが、

参加者の方の気になる馬がTCCホースあるいはファインディングホースに名前を連ねている可能性もあるし、

それらの馬がご機嫌で過ごせるようになるのであれば、

それは良いこと。

 

カピオラニパレスが幸せに過ごせるために、

ほんの少しでも役に立てたのなら、とても嬉しい

でも一度は会いに行きたかったけどなぁ……。

 

そんなことをいろいろ考えさせてくれた

カピオラニパレス号。

 

ありがとう、そして安らかに……。