今年は年初から能登半島大地震、航空機事故と嫌なニュースが重なり、心がざわついた。辰年は荒れる年なんて言う人もいるが、ちょっと待てよ。昔の人のように旧暦で考えると、節分までは昨年で、今はまだ卯年。そうなると節分以降が辰年の本格的な始まりということ?年初の不運はプレビューで、これからもっと荒れ荒れになるのか。そうならないように世の中の平穏無事を何かに祈ってしまう毎日である。

 

ルイスミゲルを語るとき、忘れてはならないのがイタリア人のママの存在。イタリア語の日常会話に不自由しないルイスミゲルは、彼女がいたからこそイタリア進出が実現し、かの地でも成功を収めたのだった。

 

顔立ちはどう見てもママ方の系統。彼の眼の色は美しいグリーン。この写真だとそれがハッキリわかる。

 

ファンが画いてくれた母と一緒の絵を嬉しそうに見つめる中年期のルイスミゲル。

 

ここからは、ルイスミゲルのイタリア語が流暢な時代を順に見て行きたい。

 

No Me Puedes Dejar Así(僕を置き去りにしないで)1984のイタリア語バージョンNon Mi Devi Trattar Cosi。あどけなさが残る14歳の頃。この歌のオリジナルスペイン語バージョンは、私の以前のブログ「ルイスミゲル― 家族の崩壊」で、日本語訳付をアップしている。興味のある方はそちらを見てネ。

 

こちらは移動中の飛行機の中で、ルイスミゲルがイタリア語で話しているビデオ。何を言っているのか、要約するとこんな感じ→「….幼い頃からアーティストと一緒にステージに立つ、いつもこんな人生だったと思う。だから家にいる時間はほとんどないんだ。いつも移動しているから。僕はいつも空にいるということかな。」この短いインタビューの後に続く曲はChiamami(僕に話して)1985。イタリア語なので細かな歌詞の説明は載せないが、「どこにいるの?僕は孤独で気分が落ち込んでいるんだ。僕に電話して話しかけて。僕のことを愛しているって言って」と言った内容の曲。

 

Los Muchachos de Hoy (今の少年たち)のイタリア語バージョンRagazai Di Oggi 1985

イタリアのクイズ番組で、ルイスミゲルに関する問題が出題され、本人が登場。そしてこの曲を披露。司会者の前置きが長いが、歌は1:20~。歌の後、5:09~あたりから、司会者によるルイスミゲルへの短いインタビューが始まる。ルイスミゲルの流暢なイタリア語が聞けるお宝映像。

 

今日の和訳はオリジナル(スペイン語)のLos Muchachos de Hoy (今の少年たち)。クリアな映像が無く、妥協してこちらをアップ。

 

Los Muchachos de Hoy (今の少年たち)

Hoy vivimos la vida hoy 今、僕らは今を生きている

Con todo un mundo en las manos hoy 全世界を手にして

Soñamos los sueños de hoy 僕らは今を夢みている

Hoy todos distintos y todos iguales それぞれ違っても、同じでも

No caminamos sin ideales 僕らは理想を抱いて歩く

Ni sueños a nuestro alcance 夢は手の届くところにある

 

No somos maquinas haa 僕らは機械じゃない

También nos frotan lagrimas haa 涙もこぼす

Hoy pero nunca miramos para atrás でも、決して今は振り返らない

Queremos comprender haa 僕らは理解したいんだ

Sin molestar, sin ofender haa  困らせたり、傷つけたりせずに

Hoy, hoy queremos mucho que creer 僕らには今、信じたいものがたくさんある

Somos muchachos de hoy 僕らは今を生きる少年たち

 

Has de venir con nosotros hoy 今日、一緒に来て欲しい

Pintamos luces en la ciudad 街に明かりを描くんだ

No te lo pienses te gustara ha ha ha 考えないで、きっと気に入るよ

Hoy por hoy somos un soplo de libertad 今から僕らは自由の息吹に包まれ

Un aire nuevo que respirar 新しい空気を吸い

Y los amigos que tú no tienes 友達のいない君の友達となる

 

Haa somos muchachos de hoy  僕らは今を生きる少年たち

Muchachos de hoy pero nunca miramos para atrás 今を生きているから、決して振り返らない

Haa somos muchachos de hoy, muchachos de hoy 僕らは今を生きる、今の少年たち

Hoy tenemos en algo que creer 僕らには信じるべきことがある

 

Decimos la verdad haa 僕らは真実を言っているんだ

Y estamos hartos de esperar haa だから待つのはうんざり

Hoy somos viento que sopla sin cesar 今、僕らは無限に吹く風となり

Debemos transmitir haa 発信するんだ

Nuestro entusiasmo por vivir haa 生きる熱意を

Hoy con nosotros es fácil sonreír 今、僕らと一緒なら笑顔でいられる

Somos muchachos de hoy 僕らは今を生きる少年たち

 

Has de venir con nosotros hoy 今日、一緒に来て欲しい

Pintamos luces en la ciudad 街に明かりを塗るんだ

no te lo pienses te gustara ha ha ha 考えないで、きっと気に入るよ

Hoy por hoy somos un soplo de libertad 今から僕らは自由の息吹に包まれ

Un aire nuevo que respirar 新しい空気を吸い

Y los amigos que tú no tienes 友達のいない君の友達となる

 

Haa somos muchachos de hoy 僕らは今を生きる少年たち

Muchachos de hoy 今の少年たち

No te lo pienses te gustara 考えないで、きっと気に入るよ

 

Translated by chicrebonbon29

 

Strana Gelosia(奇妙な嫉妬)199020

落ち込んでいる彼女に「理由を話して」とお願いするも話が進まない。そんな彼女の隠し立てに嫉妬を感じる、そんな歌。歌っているときの表情、特に時折見せる照れ笑い?がとてもセクシー。

 

Il Cielo(空)、1991

青く広大な空を見上げて大切なことに気づく青年の気持ちを歌にした内容。動画はイタリア語とスペイン語の歌詞付。ルイスミゲルのスピーチで始まり、歌は0:40~。こんな髪型のときもあったよね~。

 

母親が亡くなってからは公でイタリア語を披露することは無くなってしまったが、ファンとしてはこんな時代もあったということをいつまでも覚えていたい。

 

これはおまけ。ルイスミゲル35歳、アルゼンチンツアーでのオールディーズのメドレー。私はここで歌っているすべての曲が大好き。懐かしい気持ちで何度も通しで聴いてしまう。今回のLos Muchachos de Hoyは2曲目で1:30~。仕立ての良さそうな黄色いシャツが映える。