アマゾンプライムで映画プリティ・ウーマンが視聴無料になった。初めて見たのが1990年。あれから33年目の再視聴で、記憶から抜けている部分もたくさんあり、あ~っ、あそこはこうだったんだ!と確認しながら見るのは結構楽しかった。

 

実はリチャード・ギアはこの映画のオファーを何度も断っていた。ウォール街で働く実業家エドワードのキャラクターに興味がわかなかったのがその理由だった。しかし、ギアとロバーツの相性の良さを見て映画の成功を確信した監督とロバーツ自身の熱心な説得が功を奏して、最終的にギアは役を引き受けたのだった。

 

リチャード・ギアの眼差し。ハリウッドスターには珍しく目が小さい!小さい目がかえって魅力的に映る不思議。

 

ところで、このプリティ・ウーマン、ヴィヴィアン役のジュリア・ロバーツにボディダブルがいたのは皆さんご存じだろうか?ジュリア・ロバーツの細身の体つきがセックスワーカーという役柄にそぐわない、胸・腰・足といったパーツがズームで強調されるシーンは、ボディダブルに置き換えられている。

 

 

 

もうひとつ、オペラを観に行くときにヴィヴィアンが着ていた真っ赤なドレス、あれは衣装担当デザイナーがハリウッドブルーバードのショップで買ったもので、値段は驚きの$30。ジュリア・ロバーツが着るととてもそんな安物には見えない。一方で、ドレスに合わせて纏ったダイヤモンドとルビーのネックレスは超高額な本物で、撮影は厳重な警備態勢下で行われた。

 

 

あまたの女性と浮名を流したハンサムボーイ、リチャード・ギアには3度の結婚歴がある。

 

1度目はスーパーモデルのシンディー・クロフォードとで、リチャード42歳、シンディー26歳の時だった。式は突発的にプライベートジェットで移動し行ったラスベガス婚で、交換の指輪はアルミニウムホイルを丸めて作ったものだった、という信じられないエピソードがある。出だしからすでに不吉な予感。この予感は的中し、美しいお人形さん同士の結婚生活はわずか4年で破綻した。

 

私は若すぎたし、私たちには共通点がなかったとシンディーは言う。

 

2度目は女優&元モデルのキャリー・ローウェルとで、リチャード53歳、キャリー41歳の時。彼女にとっては3度目の、しかも子連れでの結婚となった。リチャードはキャリーとの間にひとり息子ホーマーを授かり、彼は現在23歳になる。だがこの結婚も11年で破綻。財産分与など離婚訴訟で激しく争った数年後に離婚が成立した。破綻の原因は、静寂と安らぎを求めるリチャードと煌びやかな生活を好むキャリーとのライフスタイルの違いだそうだ。

 

キャリー・ローウェル(ボンドガールにも抜擢された経歴の持ち主だが、はっきり言って私にはこの人の魅力がよくわからない。私にはただの芋姉ちゃんにしか見えないんだよね~。)

 

息子のホーマー(子供の頃の写真はキャリーと瓜二つ。リチャードのDNAはいったいどこに?)

 

長男の写真を発見!DNAはともかく、人目を惹く存在には確かになっている!

 

 

そして3度目の結婚は現在進行形。お相手はリチャードより33歳年下!のスペイン人の政治活動家、アレハンドラ・シルバ。世界で窮地にある子供たちの現状を啓発する非営利活動を推進している。自らホームレスの中に入って行って一緒に過ごし、現状を聞き出すことを厭わない偉い子ちゃんである。

 

 

彼女にとっては2度目の結婚で、これまた連れ子あり。アレハンドラ35歳、リチャード68歳の2018年に結婚した。現在73歳になったリチャードとの間にはすでに男の子がふたり誕生している。バイアグラのおかげ?いや~リチャードだったらまだ要らんでしょ。

 

長男(前の結婚でできた子供)とリチャードとの子供たち

 

このアレハンドラ、お父さんはレアルマドリード・サッカークラブの元バイス・プレジデントだったビジネスマンで、当然のことながらお金持ち。リチャードとシルバ一家は長年のファミリーフレンドとのこと。リチャードはアレハンドラの子供時代を知っているわけだ。この結婚、いろいろな意味で凄いよな~。

 

 

ここでリチャードの宗教についても語っておきたい。皆さんもご存じのように彼は熱心なチベット仏教徒である。「フリーチベット!」的見解を1993年オスカーの舞台スピーチで発してからは、要注意人物として各界のブラックリストに載ってしまった。

 

ダライ・ラマと。(私はダライ・ラマの説法を真近で聞いたことがあるが、彼の話術には確かに人を惹きつける力があると思った。しかし神職の地位にあっても所詮は人間。自分と大して違いはないと思うから、私は宗教に傾倒しない。)

 

安産の祝福?と祈り

 

 

それでも、揺るぎない名声と人柄の良さ、ロマンスグレーになった今でも保たれているハンサムな容姿(ここでも「毛量とメガモテの法則」が生きてる?)で、圧倒的な存在感を維持し続けている。

 

リチャードの影響かどうかは知らないが、元妻のキャリーも熱心なチベット仏教徒である。現在の妻アレハンドラは彼と出会ってチベット仏教に改宗し(改宗させられた、のが実際かもネ)、今では米国の市民権も取得済み。すべてリチャード・ギアの力なり。

 

市民権ゲット

 

さてこのふたり、死がふたりを分かつまで末永く幸せに、、、となるか?こちらは結婚式の時の写真。絵になるな。

 

共に政治活動家なので元妻たちよりは結びつきは強そうだ。はじめはリチャードの方がこの結婚にご執心だったようだから、彼はアレハンドラの運営する非営利団体を経済的にも支えてくれるはず。非営利団体なんてお金がいくらでも欲しいのだから、この結婚による彼女のメリットは大きい。

 

結婚して早いうちに子供をふたり作っておいたのも(離婚したときの財産分与を考えると)賢い選択である。

 

リチャードのお父さんは100歳越えで亡くなったことから、リチャードも長生きの可能性がある。しかし長生きしてもあと30年。介護は人任せにできる経済力があるので問題なし。もちろんリチャードが早く亡くなれば遺産をもらって再婚すればいい。この美貌だったら十分その可能性はある。何て賢いのでしょう!

 

 

斜めに物を見る癖がついてしまった私はそんなことを考えながら、このふたりもこれからの動向を追わなくてはならないリストに入れておいた。所詮はハリウッドの世界のことですからね。この先何が起こるかは誰にもわかりません。お・し・まい(^_-)-☆