数日前に大腸内視鏡検査を受けてきた。今回で4回目である。

 

前回は1年半前で、前々日にたけのこ三昧の料理に舌鼓を打ったあと、前日1日のみの食事制限で大失敗した。便秘症の私の腸にはたけのこの繊維が「簡単には出ないわヨ!」と意地悪く張り付いていて、残渣多しで肝心のS状結腸から直腸までが全く見えない状態だった。検査は途中で断念せざるを得ず、主治医にはこっぴどく叱られてしまった。

 

その時のベテラン看護師さんの優しい言葉が今でも心に沁みる。「せっかく検査を受けるのだから、しっかり準備して臨みましょうね。検査が無駄になるのはもったいないから」

 

そうだよねぇ~。この主治医の先生は若いながらも内視鏡がとっても上手、いや、上手なんてもんじゃない。こここまでいくとほとんど神業に近い。苦痛が殆どなく、楽で早いのである。大病院の勤務医から独立しクリニックを開業した時は、その大病院から患者がなだれ込んできた。胃カメラも大腸内視鏡もひとりでやっているので、近年は予約がとても取りにくい状態。その先生の貴重な時間と技をお金で(有難いことに保険診療だが)買っているわけだから、検査は絶対に無駄にしてはいけなかったのである。

 

私はこの看護師さんの言葉を念仏のように唱え、今回は先生と事前打ち合わせをし、前々日から2日間、しっかりと食事制限&処方された下剤(錠剤のみでラキソベロンはなし。ラキソベロンが苦手は私にとっては嬉しい)を服薬し準備した。検査当日は、これまではクリニックで洗浄剤を服用していたが、時間制限があるのがネックでリラックスできないため、自宅での洗浄に変えた。それが功を奏して、2リットルの洗浄剤を最後まで飲み切らないうちに水様便が綺麗に透明になったところでクリニックに出向き、午後4時からいざ検査へ!

 

正味25分で2mm以下のポリープを3個切除してもらい、無事終わった。ポリープは生検結果待ちだが、今回もおそらく良性と思われる。2週間前に行った胃カメラも問題なしだったので、これで消化器系の定期検査は無事終わり、ひと安心である。よかった!

 

では、お待ちかね(?)のルイスミゲルについてはここから。

 

 

1986年、ルイスミゲルが16歳の時に母マルセラは夫の暴力から逃れ、末っ子のセルヒオを連れイタリアへ向かった。夫ルイシトレイとはコンタクトがあったようだが、ルイスミゲルは父からは詳細を知らされていなかった。ルイシトレイはマルセラにスペインのマドリードで会って話をしようと誘った。ふたりはスペインで落ち合うも、そこからマルセラとは二度と連絡が取れなくなるのである。

 

 

それからマルセラは殺されたのではないかとの推測が広まっていった。彼女に最後に会ったのは夫のルイシトレイである。

 

ルイシトレイは、ルイスミゲルの資産管理の独り占めを狙っていた。ルイシトレイとマルセラは法的な婚姻関係にはなかったので、父親がルイスミゲルのお金を独占的に管理したいと思っていても、書類には都度、母親の同意、つまりサインが必要だった。ルイシトレイは妻に権利の全権譲渡を強要したが、彼女がそれを拒否したために、人の手を借りて妻を失踪させたのではないかと言われている。

 

ルイシトレイのスペインの親戚は、マルセラについてインタビューで、「プールでオーラルセックスの最中に溺死したと聞いている」と述べている。オーラルセックスの最中であったのかどうかの真偽はともかくとして、マルセラに溺死説があるのは確かだ。イタリアへ逃亡→夫と再会後、スペインで失踪→誰かに殺害され溺死。マルセラは自然死ではなく、何らかの不名誉な形で亡くなっていると思われるが、彼女の死については世間で論争が起きないよう公然の秘密として現在でも扱われている。

 

母の失踪後、ルイスミゲルはマネジャーでもある父に不信感を抱き始める。ルイスミゲルには父から離れ、自立する必要があった。次第に父親と距離を置こうとするルイスミゲルの態度に父は激怒するが、ルイスミゲルは成人してからは父と決別し、自からの道を歩むことを決断するのである。

 

ルイスミゲルは家族ぐるみで付き合いのあったアルゼンチンの実業家ヒューゴ・ロペスの指導のもと、彼の選曲で構成されたアルバム「Busca una Mujer」を1998年にヒットさせた。これが転機となり、その後、音楽的&肉体的にスタイルを変え、さらに人気を高めることに成功した。

 

スタイルを変える前、1987年17歳の時のアルバム「Soy Como Quiero Ser」の収録曲。

この時は母の失踪に関する父の嘘を信じていた。

 

Yo Que No Vivo Sin Ti (君なしでは生きていけない)

Nos quedamos solos 僕たちはふたりでいた
Como cada noche 毎晩のように
Hoy te siento triste   今日の君は悲しそうだ
Y sé muy bien porque 僕にはそのわけがよくわかっている
Tu querrás decirme 僕に言いたいんだね
He cambiado mucho 僕が大きく変わったと
El amor se acaba 愛は終わったのだから
Y quiero terminar 僕も終わりにしたい

Yo que ni un momento puedo estar lejos de ti 僕は一瞬たりとも君から離れられない
¿Cómo soportar la vida entera ya sin ti? 君のいない人生をどうやって耐えたらいいのか
Te quiero, te quiero 君を愛している、愛している
Te juro que yo no puedo vivir sin tu amor 君に誓う、君の愛なしでは生きていけない

Ven aqui abrazame ここに来て僕を抱きしめて
Yo te amo tanto こんなに君を愛している
Y te pido porfavor お願いだから
Que creas más en mi 僕をもっと信じて

Yo que ni un momento puedo estar lejos de ti 僕は一瞬たりとも君から離れられない
¿Cómo soportar la vida entera ya sin ti?  君のいない人生をどうやって耐えたらいいのか
Te quiero, te quiero 君を愛している、愛している

Yo que ni un momento puedo estar lejos de ti 僕は一瞬たりとも君から離れられない
¿Cómo soportar la vida entera ya sin ti?  君のいない人生をどうやって耐えたらいいのか
Te quiero, te quiero, te quiero, te quiero 君を愛している、愛している、愛している、愛している

 

Translated by chicrebonbon29

 

同じ曲、肉体改造により髪もバッサリ切り、雰囲気が変わる。両親の故郷であるヨーロッパ色を前面に出したいで立ちで女性の心を掴んで止まない。90年代の10年間はルイスミゲルが最も輝いていた時代。

 

髪型を変えて。この曲はツアーで歌うには難しい。21歳にしてこの表現力。さすがのルイスミゲルである。

 

同じ歌でもエルビスが歌うとこうなる。エルビスのビブラートは「ちりめんビブラート」と言うそうな。上手く言ったものだ。確かにそう聞こえる。