サムメンデス監督『1917〜命をかけた伝令』

https://1917-movie.jp

 

まず最初に感想。

ワンカット!ということが気になりすぎて、

切れ目がないことをなぜか確認しちゃって、

瞬きを忘れ目が乾く乾く。笑

ということで、ワンカット意識しすぎて

やや映画に入れない部分はあったのですが、

音楽はやはり最初のスコアから素晴らしく、

予備知識なかったですが、わかりました!

のっけから。これは

ニューマンさんでしょ、しかないよねって。

https://ja.wikipedia.org/wiki/トーマス・ニューマン

 

この映画のサントラについては、

ACE相方は違う意見。

彼は「僕ならこういうのはつけないな」って言っていました。

花びらの散る川を渡るシーンの音楽は

違うタッチの音楽にするそう。

私は、あの音楽はやられたと思ったので笑

色んな人がいますね。

個人の好みや見方は千差万別で面白いです。笑

一口に作曲家と言えど、捉えかたも大きく違うので、

やはり監督の世界観と指示は大切だって思います。笑

 

とてもネタバレになりますので、

ここからは映画を今後鑑賞される予定の方は、

観覧後で読んでいただけたらって思います。

 

劇中では、音楽が先取り、

という新しい手法が取り入れられている気がして

私はびっくり。そして、乗せられました。

そのシーンになる前に音楽から先にスチュエーションが

示されて、徐々に盛り上がり次のシーンに

区切れなく流れていく。

極シンプル且つ静かなジングル的な感じともいいますか、

最近のゲーム音楽みたいだと思いましたよ。

あ、何かに近づいてる、敵に近づいてる、

という感じを先に音楽で予知させるという、

新しい、、、!!!!

ってか、わざとじゃないのかな。。

私だけ?勝手にそう捉えたのかもしれないのですが、

ビデオが出たら検証してみたいですし、

ぜひニューマンさんに、もしくはサムメンデス監督に

聞いてみたい所です。

 

トーマスニューマンさんの関わった作品では

古くは『マドンナのスーザンを探して』映画館で見ました。笑

この映画はとにかくマドンナさんの映画で、

これは別の意味で好きですが、その他

本当に素晴らしい作品に音楽を書いておられます。

 

そして単純に総合的に好きな映画、

映画自体が好きです。元気と感動をもらいました。
そして音楽の印象なのですが、実はそういう概念で見てないめづらしい映画です。
後から何度見ても「音楽」という単体で分離してなく
どうしても映画自体が一個の完成品としてしか見れない。
音楽だけ抽出しようとしても何度見てもその意識を忘れちゃう。
すごい作品ですし、すごい劇伴なんだと思います。
 

 

ですが、私が劇伴をやってみたいと本当に思ったのは

この劇伴は、衝撃。

音楽の素晴らしさ、音やスコアの素晴らしさと海がマッチして、

海の中の世界にいるよう。ゴージャスなのにとても自然。

 

最初のスコアから、一個一個のキャラクターの音楽も素晴らしいけど、

亀が潮に乗って泳ぐシーンのスコアは涙がとまりませんでした。

海の映像とスコアで海空に飛び出して羽ばたいている自分がいました。

音楽としてこれも切り離して見てないのですが、

音に完全に体が震えているのがわかりました。

終わってからも席から立てず、

劇伴ってなんてすごい仕事なんだろうと思いしばらく泣いていました。