「花は盛りに、月は隈なきをみるものかは」。兼好法師先生はそんなことを言っていたような。

2月最終土曜日、まだ早いかもしれないと思いつつ、埼玉県の越生梅林に初めて出かけてみました。案の定、花をつけている梅の木は少なく、それで、兼好法師先生の威を借りて、「花は盛りに、月は隈なきをみるものかは」と強がってみた次第。

 

 

隣の群馬県に住んでいるものの、今まで一度もこの天下に名高い越生の梅林は訪れたことがありませんでした。地元群馬県には「秋間の梅林」、「榛名の梅林」、「箕郷の梅林」という3つの大きな梅林があって、わざわざ越生まで梅を見に行く必要性を群馬県民の多くは感じません(ワタクシだけかな?)。なにしろ群馬県は梅の生産量は和歌山県に次いで第2位。 2020年の数字ですが、1位は和歌山県4万1300トン、2位は群馬県5190トン、3位は福井県1500トン、4位は青森県1440トン となっています。一世を風靡した「梅しば」は、群馬県前橋市の食品メーカー村岡食品工業の商品。一時は面白テレビCMがバンバン流れておりました。今でも、コンビニに行けば、ロングセラーの定番商品として必ず置いてあります。「都こんぶ」に負けないくらいの存在感です。

 

それはそれとして、長い人生を振り返れば、地元の3大梅林にも、もう随分と行っておりません。あちこちにある天神さんで梅の花見をすましておりました。で、一念発起して、どうせなら天下一有名な越生の梅林に足を運ぼうと思った次第。

 

 

風もなくぽかぽかと暖かい日で、結構な花見をさせていただきました。

 

「梅は咲いたかさくらはまだかいな」と言うにも少し早いころあいでしたが、十分楽しめる越生の梅林梅まつりです。