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 かつての旅を思い起こすこのブログとしては、2012年の今頃は、もう少し後の帰国の前にパリの蕎麦屋でもりそばとごまそばを食べたわけですが、さすがに麺類はイタリアからフランスに戻ると食べなくなってしまうし、イタリアでは、日本からの逆輸入で冷やしパスタもネットで見たことはありますが、あの旅ではそういうものは見かけなかったし、本来のものを、という旅ではあったので、興味もありませんでした。逆輸入ではないイタリアの冷やしパスタとなると、落合シェフがパスタ料理の本で語っている、修業時代にシチリアで唯一巡り会ったものがあるようです。私の大昔のシチリア滞在は短かったので、はじめてスパゲッティなのにアルデンテではないものをイタリアで食べた経験の衝撃ぐらいが珍しいものですかね。もちろんシチリアのアランチーノが日本のシチリア風ライスコロッケといかに形も出し方も違うものかは経験しましたが、これは私以外にもブログに書いている人がいることでしょう。日本の写真しかないままヤホー時代には書きましたから、また機会があれば。あのときは、物価が安いはずのギリシャでぼったくられて散財したあとの南イタリアだったので、安さにもこだわっていて、ホテルも冷房なしでぶっ倒れていた感じだったので、冷えたものはアランチーノと一緒に食べるためのビールぐらいでしたかね。部屋飲みぶんのビールのストックの記録が家計簿のシチリア部分はないので、シチリア入り前にストックしていたということになります。2012年はローマ歩きの暑さに身を浸していましたが、あのときはギリシャと南イタリアの暑さのあとにローマでしたね。なぜかそこそこ長くフランスにいたのに、フランスでの40度越えという異常気象に遭遇したとは言えなくて、そういう現象は私の留学前と帰国後にあったので、友人から目撃情報のあったセーヌ河で全裸の女性とか、見たことがありません。そういうわけで、いい時代に留学したのか、悪い時代に留学したのかについては、それほど恵まれた時代ではなかったのだと、滞在権に関する法律の変化もあって思いますが、自分はできる限りのことをしようと思って、やったので、人生には後悔ありません。そのまま2012年も可能な限りのことをしたので、後悔のない旅でした。それだけに暑さのなかで歩き、カフェに入ってビールの、2012年のローマは快感だったし、イタリアを出てしまってからは、暑くもなく、どんどんひんやりになっていきました。現在は仕事があるので、炎天下を歩いた後のビールというわけにもいかず、休みを潰して医療機関に行って、酒は減らすかやめるように言われた後のビール、という感じですね。死ぬまで飲み続けるためにも、飲まない日をできるだけつくる方針ですが、八月は無理ですね。ビールは必要です。