待ちぼうけ✴︎
車の中で待ちぼうけ…
陽射しを避けたくて
短いトンネルを見付けた。
移動して暑さを凌ぎ
うつらうつらと寝てしまった。
お昼のチャイムが鳴った。
目覚めてもまだ来ない…。
眠りまなこのまま
運転席からぼーっと前を見ると、
一段上に道路が見えて
その真っ直ぐ先の少し離れた向こうに
海が見えた。
道路を渡ればすぐに海。
待ち人はまだ来ない…。
車を別のところへ移して歩いて道路を渡る。
海辺の道路に立つと、
さっきは見えなかった
とっても素敵で可愛い一角を
見つけてしまった✴︎
もう、これは下に降りるしかない!
どこから流れてくるのか、
海に向かって水が流れてくる。
水が流れてくるアスファルトの
小さなトンネルの奥を覗き込んだ。
水がどこからやって来るのか知りたかった。
山からの水なのか?!
その水が少しだけ滞留する場所があった。
自然発生だろう…、石と貝殻が連なり
弧を描いた様になっている。
その絵面がまた空と海の間の空間を
とても引き立てていた。
流れてくる水と
ゆるりと溜まった水が
優しく合流していく…。
そして煌めきながら共に大海へ。
その様がとても美しく…、
そして
空と
海と
その弧が
なんとも言えず調和した美だった。
・
時間にしたらどうだろう?
1時間半くらい待ちぼうけしただろうか?!
でも、
こんなにも素敵な景色と優しさに
出会えた!
嬉しかった✴︎幸✴︎幸