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目の球に映し
眼球に焼き付けた
あなたが原形を留めている間に…。
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思い出達が、
時と共に走馬灯の様に蘇る。
それまて大して湧かなかった感情が
終わりがはっきりすると
急に浮かび上がって来た。
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くっきり
はっきりと
映写機で映し出している様に……、
記憶が
映像となって現れる。
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耳も
皮膚も
脳裏に仕舞い込んだ
記憶達も
総出でお出ましだ
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あの人と
あの畳の部屋で
アイスを食べた。
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あの人と
あのコンクリートの水を
避けて歩いた。
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人々の笑い声
働く人たちの笑い声
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水の音
機械の音
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畳の匂い
電話のベル
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冷凍庫の
ドアが開くと流れる
あの冷気
むわっと
ふわっとする
熱気
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誰かの足あと
と
誰かの足おと
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優しい声
瑞々しい声
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そして
やっぱり笑い声
笑い声
笑い声……♪
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暮れの餅つきも
バーベキューも
恒例だった。
人が人を連れて来て
どんどん人数が増えていった。
いつも賑やかで楽しい宴だった。
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建物は、
色んな
音や
感触を
見て、
聞いて
いてくれていただろう、
ずっとそこに居て。
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あなたは
明日から去って行くけれど、
少しずつ形を失ってしまうけれど、
私の心の中の記憶に
時に薄っすら
時に色濃く
きっとまた蘇るのだろう。
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ありがとう!
お疲れ様!
大好きだよ!