やっとゴールデンウィークが終り
友達の事務所でのバイトに出勤する。
5人のスタッフは女性ばかりで皆口々に休み中の観光旅行の思い出話をしていた。
とても明るくて気の良い人ではあるが、めちゃくちゃ声が大きく人の話は聞かない50代の女性がいる
この人が何か話すたびにその声のデカさで気持ちが削られる
「◯◯渓谷にいったのよ!すっごかったの!12キロも歩いたわ!緑ばっかり!」
これ以上でもこれ以下でもない内容の話を身振り手振りで延々と続けていた
みんな興味があるらしく
「◯◯渓谷ってどこにあるの?」と自らスマホで調べながら物憂げに訊いてる40代の女性
「◯◯渓谷って言ったら◯◯県に決まってる!」と50代は答えていたが私は初めて聞く名前だった
スマホで映像を検索していた40代が
「あー、ここだ。ふ〜ん」と見て周りの人にもスマホをかざして見せた
「すごい!すごいハイキングだった!」と大声で言う50代女性
40代女性もどこかへ観光したらしいが聞こえなかった
もう一人の40代女性は
「私は子どもが家にいたからずっとご飯を作ってただけ」
と、皆で雑談をしていたのだ。仕事中に
私は事務仕事を片付けていたのだが皆なにしろ声が大きくて物凄いアウトプットだなと感心するとともにうるせーと顔をしかめていた
雑談苦手
その時、急に
「銀さんはGWなにしてました?」と話をふられて頭が真っ白になった
「いえ、人混み苦手で家の周りを散歩してましたよ」
シーンとしてしまった。
私に関心を持たなくても良いですよのサインをプンプン出しながらも
つくづく私は雑談が苦手だと思った。
生まれて初めて出会った木
赤いキツネの尻尾のようなふわふわの花