私は是枝監督作品があまり好きではないので『怪物』も期待せず観た。


…やっぱりあまり好きではなかった。


役者さん達は校長の田中裕子や教師の瑛太が特に良くて好きだったが。田中裕子は好きな役者さんで今回も無表情な対親、教師のシーンと生徒に対するシーン、ラスト雨に濡れながら橋から川を見下ろすシーンすべて異なる心情が私の胸を打ちました。


物語は学校の内情やら同性愛やら人から聞いた噂話を映画にしてみましたって感じ。


麦野君の家庭はシングルマザー

星川君の家庭はシングルファーザー

普通の家庭じゃ是枝映画にはダメなの?


うちの息子が小学生の頃には片親家庭を学校では欠損家庭と言ってたけどひょっとして是枝裕和の頭の中ではまだそれに近い認識なのかもねとあくびが出る。


特に星川君の糞ジジイは今時こんな親います?っていうくらいエリート風吹かせてるくせに酒飲みで同性愛を病気だから治すとかいつの時代の設定だよと笑った。


まぁとにかく是枝監督にはもっと普通の家庭の子どもがあの映画の中でもやらかしてた星川君へのいじめみたいなものを深堀りした映画を作ってみて欲しいと思ってしまう。


もっと複雑なはず


ファンタジーばっかりなのよね

この人


クラスの親たち VS 学校

教育委員会という組織


小学生の男の子に同性愛要素を入れてくるのは

いかにも大人が思いつきで考えそうなストーリーだなと思えてしまう


最後なんかもう何が何やらで

『怪物』は間違いない是枝監督でしょう

こんなうっすらした映画を量産してさぞや儲けてるんだろうな…


子どもは可愛かったけど。


『誰も知らない』から『空気人形』までは好きだったんだけどな