遅い時間にすみません。桂木里紗です。

お昼にたっぷり寝てしまったせいか、

今は目がパッチリ覚めてしまいました。

 

「いいじゃん。そしたら、僕とおしゃべりしようよ」

とパーヴォの心の声が、言ってくれました。

ほんとに、いつも優しいパーヴォ💛

 

「パーヴォ、ほんとに9月に日本に来てくれるのかな」

と私がつぶやくと、パーヴォが

「どうして?ずいぶん心配してるけど、なぜなの?」

というので、

「だって、パーヴォの公式サイトに、トーンハレの日程は出てるけど、

N響の日程がでてないんだもの」

と言ったら、パーヴォが「アッ!ほんとだ。大チョンボだったね!!!

すぐにスタッフにいうからね!・・・・だから、『9月にはパーヴォは来ない』

という輩がいたんだな。ごめんね!余計な心配かけて・・・」

と謝ってくれたので、私はすっかり恐縮してしまいました。

 

パーヴォが曰く、「N響といえば、きのう、『コロナウイルス禍における演奏について』と、

ガイドラインを発表していたね。僕、目を通したけど、

やっぱり日本ってすごい国だなと思ったよ。

歌舞伎座も凄いと思ったけど、N響の感染防止策は、完璧だね!

ヨーロッパはもうちょっと緩くて、ソーシャルディスタンスぐらいなんだよね、

守ってるのが・・・。」

 

「日本は、アルコール消毒はあるし、検温もするし、

チケットはお客様自身で切ってもらうし、

演奏する側も、弦楽器、管楽器の飛沫がどこまでで飛ぶか、

微に入り細に入るまで算出しているし・・・・。

とにかくこまやかな配慮が行き届いているのにビックリしたよ!

ヨーロッパにくらべて、日本が感染者数が少ないのは、

鉄壁の感染予防ができてるからなのだなと思ったよ!」

 

と、すっかり感心した様子。

 

「日本はマスク姿も、もう見慣れた光景になってきたものね。マスクしていない人が

ほぼいないという感じだし」

 

と私が言うと、

 

「そうなんだ!じゃ、僕もマスクしなくちゃね(^^)」

 

とパーヴォが笑いました。

 

「トーンハレのスタッフが、面白いマスクを用意してくれたけど、

トーンハレの文字が入っているから、日本では使えないな(笑)

N響につくってもらおうかしらん」

 

といたずらっぽく笑うパーヴォでした。

 

「チコはなにか感染防止で気を付けてることある?」

とパーヴォが聴くので、

 

「私は、手洗いとうがいをよくするわね。うがい薬が話題になっていたけど、

うちにもうがい薬があって、帰宅したら、よくうがいするの。

手洗いも、マクドナルドで一瞬だけバイトしてたから(笑)

そのときの手洗いの仕方を思い出して、一生懸命手を洗うのよ(^^)」

 

「あと、換気とお掃除をよくするわね。空気が滞留しないようにと思って」

 

そう話すと、パーヴォが「完璧だね!(^_-)-☆ 」と嬉しそう。

 

「チコ、やっぱりチコは病気じゃないよ。」

 

と、パーヴォの心の声が、ちゅ💛と私のほっぺにキスしてくれました。

 

「え?どうして?」と私が訊くと、

 

「チコが病気だったら、感染防止策なんて、全然とれないと思うんだよね。

あとさ、世の中の動きにとても敏感だし。病気だったら、それどころじゃないと思うんだよね。

チコが、こないだご実家に行った帰りに、喫茶店で日経MJを読んでたでしょ。

もしチコが病気だったら、日経MJという、ビジネスマン向きの新聞なんて

読めないと思うんだよ。」

 

とパーヴォが感慨深げにいうのでした。

 

「だから、『にぃにぃ』は私に、新聞チェックをしてみなさい、といったのかな?」

 

と私が東宝の広報室時代を思い出して言うと、

(※「にぃにぃ」とは、私の広報室時代にお世話になった、役員の方のあだ名です^^)

 

「まぁ広報担当だから、新聞チェックぐらいしなさい、というのもあったと思うけど、

君が、一体何に興味を一番示すのか、知りたかったんだろうね。

君、政治面と社会面以外は、ほとんど切り取ってたんでしょ(笑)」

と、パーヴォがクスクス笑い出しました。

 

「わぁ、よく知ってるね! 日経なんて、ほとんどの記事切り取ってたわ。

いちばんやっぱり面白い新聞は日経だったなぁ。

ちゃんとオペラとかクラシックの話題も出ていたし、

やっぱり数字を扱うから、記事にすごく客観性があってよかったんだよね」

と私が、嬉しそうに話すと、

 

パーヴォが優しく、

 

「やっぱり、チコは病気じゃない。たぶん『にぃにぃ』もそう思ったと思うよ。

だから、ちゃんと管理職に昇格してもらえたんだね。」

 

と言ってくれました。私は当時のことを思い出すのは、なるべくやめようと思っていたのですが、パーヴォがニコニコとしているので、

 

「うん。でも、いま会社を辞めて、パーヴォと出会えたから、そっちのほうがずっといいわ(^_-)-☆」と言いました。

 

「うん。僕も神様の計らいに感謝してる。日本で仕事をすることになったとき、不安はあったんだよ。でも、チコに出会えて、日本のクラシックファン層がすごく厚いことを知って、クラシック音楽に携われてよかったな、と思ってる。どこに行っても親切にしてもらえて、嬉しかったし!」

 

パーヴォの言葉に、とてもほっとする私でした。

 

「私と出会って、日本のこと嫌いにならなかった?私が仕事のことで愚痴をいっぱいあなたに言ってしまったから」

 

パーヴォはきょとん、とした顔をしました。「生きていく上では、グチをこぼすときも必要だよ。でも、それだけ日本人は、男女関係なく、自分の仕事に誇りをもって頑張ってる、という証拠でしょ?僕、チコの仕事の話を聞いて、日本ってすごい国だなと思ったもの(^_-)-☆」

 

私、またポロリと泣いてしまいました。

私の仕事のこと、ちゃんと認めてくれたんだ、パーヴォ!

 

私はパーヴォのおでことお口にちゅ💛とキスしました。

 

「ありがとう、パーヴォ!!」

 

パーヴォの心の声は、「うん、明るい笑顔のチコになってくれてよかった(^_-)-☆

チコは笑顔が最高にかわいいから、いつもニコニコしていてね(^^)」

と言って、やさしく抱き寄せてくれました。

 

もうすぐ、朝がやってきます・・・!!!

 

愛してるね、パーヴォ💛

ありがとう、パーヴォ💛

 

ちゅ💛