きょうは仕事の打ち合わせと、映画「男はつらいよ お帰り、寅さん」を観てきました。

 

仕事のほうは、新しいブログを立ち上げるにあたって、サーバー代がかかること(3か月で7200円くらい)、登録をすませるためのデータ入力をすることを、打ち合わせしました。

新しいブログの評判を聞いてみると「クラシックや歌舞伎の世界って、敷居が高いからあきらめてましたけど、こんなに楽しくオトクな見方があったんですね(^^)/」と女性の講師の方がとっても喜んでくださり、私はとても嬉しく思いました。

 

 

映画「男はつらいよ~」は、“寅さん”という存在が、いかに私たちの中に住み着いているか、よくわかって、ずっと笑いっぱなし、泣きっぱなしでした。ほかの役者がいうと嫌味になるセリフも、寅さん、いや渥美清さんの口から出ると、なんというリアリズム、なんという心あたたかさ、なんという愛嬌! 山田洋次監督が渥美さんに寄せる敬意みたいなものが随所に感じられて、涙なくしては見られませんでした。

 

渥美さんがいまご存命でいらしたら、いまの日本映画界をどうご覧になるだろう・・・と思った次第でした。

私、寅さんの映画をちゃんと見たのは初めてだったので、寅さんの偉大さがいまさらながらよくわかるようになりました。寅さんの映画を見ていたら、私、松竹さんに入っていたかもしれません。そのくらいスクリーンの寅さんは若々しく、みずみずしい感性の持ち主でした。

阪神・淡路大震災のときにも、寅さんはその現実から逃げずに、立派に映画で被災地の様子を伝えました。志高い映画人としての誇りを感じます。

 

「人間がなんのためにうまれてきたのかだって? そりゃな、満男、『生まれてきてよかったな!』とか、『産んでくれてありがとう』と言える日が来るから、その日のために生きているんだろう(^^)/

 

わたしが寅さんのセリフでいちばん好きなセリフです。この自己肯定感をもつ、無邪気な天使・寅さんは、いつも日本を見守ってくれていると思われてなりません!