その上とっても今更な話ですみません。
年末バタバタして、年度末と年度明けもバタバタして、気づいたらもうるフェアがDVDになっちゃったよ!!
年取るとこんな風に月日だけ過ぎてゆくのさ…と、アップしようかどーしようか迷ってたんですが。
バルトるのリーディングで、まさかの「今も生きている海尊くん」を公式に披露していただき、改めて思うところあったので、ちょっとだけ吐き出してみる。
最後のリーディング、個人的に今までで一番ぐっときました。
本編の、400年生きてる海尊くんもよく考えたらすごいんだけどね。800年てもう、妖怪の域ですよ。
そんなに長い間、心を閉ざして孤独に生きてきた海尊くんが、義経くん(に似た青年)に会った途端、元の海尊くんに戻ってしまったのがなんとも…。
どう転ぶかわからないけど、ようやく海尊くんが次の一歩に踏み出せるかもしれないのがなんとも……。救われた気分でございました。
アンハッピーな結末は見たくないので、続きはなくていいです毛利さん。(笑)
にしても、続編で改めて、W座長…じゃなくて、義経くんと海尊くんの縁の深さを感じたわけなんですが。
義経くんが惹かれた、海尊くんの「強さ」てのが、最初はすっと入らなくてな…。
海尊くんて強いの?彼の強さってなんなの??と、考えながら見ること数度。
どう見ても、彼の知力体力精神力は平均か、それ以下なんだけど。
敢えて「強さ」を挙げるとすれば、逆境でも損なわれない純粋さ…なのかなぁ、と言う仮説に達しました。
人が本来持っている「生きたい」とか「何かになりたい」という欲求を、健全に持ち続けている。
大体こういう欲求って、周囲や自身との折り合いで(しばしば悪い方へ)変質して行くんですが。海尊くんは全然変わらない。
傷ついても、本当の意味で傷つかない。ちょっと不思議な子です。
少女マンガの、ドジッ子主人公属性と言われればまぁ、そうなんだけどさ…。
だからひどい目に合っても、やっぱり人を信じることをやめない海尊くん。
景時に騙された後でも、金売を信じようとする。
金売にさんざん虐待されてきたのに、元の主人の性格も知っていただろうに。
そして、結果はやっぱり裏切られてしまうのだけど。
(てかもう、金売さんを殺さなかった時点で、誰もが心の中で「あかーーん!!」て叫んだと思うけど)
でも、海尊くんとの会話の最後に「ほんとうに、お人好しね…」と呟いた金売さんがね。
生殺与奪を握った相手に、何か、負けたように見えた。
もしかしたら、海尊くんの変わらない何かが、金売さんの抱える昏い部分をずっと抉っていたのかも…と、思いました。
だとすると、確かに海尊くんはとても強い人なのかもしれないです。
何者でもなきゆえ、弱きゆえ、人を信じるお方…と、海尊くんが語る義経くんは、実は彼自身と良く似ている。
カリスマの有無の違いは大きいけど、二人とも危ういくらいイノセント。まぁ義経軍皆そろって単純バカなんだけど。
ただ、その中で海尊くんは自然体で自己を肯定していたけど、義経くんにはどうしてもそれが出来なかった。
「兄ちゃん」という自分の作った幻想の中でしか、自らの価値を量ることができなかった人なんですよね。
義経くんは、良く似ていて、でも自分にないものを持ってる海尊くんだから、憧れていたのかなと思いました。
義経くんこそ、海尊くんにないものをいろいろ持ってるんだけどね。
とはいえ脚本では、この辺ほとんど語られていません。
だから思い過ごしと言われればそれまでなんだが。
DVDの特典でぴろしも語っていたけど、芝居で、義経くんが海尊くんを好きなのはすごーく伝わってくるんですよ。好きというか、憧れてるって言ってたけど。
でも、その憧れ方がちょっと、唐突に感じた。なんで?一目惚れなの?と、つっこみたくなるほど。
弁慶くんとか三郎くんとか、貢献度の高い郎党を差し置いて、最初から微妙に特別扱いされる海尊くん。
海尊くんのどこにそんなポテンシャルが?やっぱり顔か?顔が好みだったのか!?
…と、思った人は私ですが。(笑)
上記の長い補足をひねり出すのに、しばらく考えちゃったよ。
というわけで劇中、もう少しだけ海尊くんの、彼なりの「強さ」を見せるようなシーンというか、台詞があればよかったのに、とは思いました。
時間が押しすぎて、直前になって削ったのかもしれないけど。
三上くんのお芝居は、十分魅力的だったんだけどね。
てか、三上くん自身のキャラで、かなり海尊くんを補足していた気がする。
海尊くんを、三上くん以外の俳優さんが演じたらまた全然違ったかもしれません。
(そして私はもっと混乱したかもしれません…)
他の舞台をそんなに見たわけではないけど、毛利さんは最初にテーマをぶちあげて、そこへ諸々がひたすら集約して行くような脚本を書かれる方と言う気がします。頑固なほどに、テーマがぶれない。
ので、始めの方で躓くと、芝居に置いていかれるんだよな…。
2度、3度観劇するころには、ストーリーもわかって勝手に脳内補完するようになるし、キャラクターにも愛着がわいてきて、多少の強引さは気にならなくなるんだけど。
キャストさんたちはほんと、キラキラと熱っぽいお芝居してたし。
もちろん、好き嫌いで言えば大好きな舞台でしたけどね。
その辺踏まえたうえで、結論。
弱そうに見えて、実は強いひとだった海尊くん。
強そうに見えて、ほんとうはとても弱い…アイデンティティがぐらぐらだった義経くん。
価値のない人間なんていないと言いながら、結局最後まで自分の価値がわからなかった義経くん。
でも、登場人物すべての中で、本当に義経くんの弱さを解ってあげられたのは、海尊くんだけだったのかもしれない。
ちなみに、海尊くんが不死になってまで義経くんを語ろうと思った意図は、自分的にはこれ、といった理由は語れません。
てか、あんまり深く考えてないんじゃ…というのが、正直なところです。
死なない、という孤独とか、絶望の意味を考えることなく受け入れる。
しばらく経ってから、その重さを思い知るんだと思う。
当然、ものすごく苦しむんだろうけど、やっぱりどこかで大丈夫な気がする。
なぜって、彼は強いから。
海尊くん、おそるべし。
…という、おはなし。
私にとっては、そんなるフェアでございました。

以前から思っていたことですが。 舞台メイクの三上くんが、たまに米倉涼子に見える瞬間があるw 私だけか?w











