ようこそシンセ界へ!!

 

でも、なんで琵琶湖とシンセなんだ?。


今でこそ、シンセって誰でも買えるし、一家に一台って感じじゃないですか?謎。僕が初めてシンセに出会った当時は、アニメや戦隊ものの、敵のアジトにある、得体の知れない恐怖の頭脳改革マシン!、てイメージでした。世間んではYMOが席巻して、喫茶店でピキュピキュ♫てインベーダーゲーム!な電撃時代だったものですんで、ピアノを習わされてた釣りキチ悪小学生に、ろくでもない影響を及ぼしたことは、言うまでもありません感電。

あの当時としては奇跡的なんですが、通っていた中学校には”シンセサイザー部”なるクラブがありまして、その頃からmini KORG 700(最近復活した!)を触ってましたんで、結構なシンセ歴で、ツマミ群を見るとついテンションが上がってしまい、納得いく音になるまで一日中没入してしまう、などといったアブナイ側面がありまして、後で紹介しますが、今回のアルバムでも、一日中一台のシンセに没入して書いた曲もあります。

さてさて本題です。今回のアルバムでは、ことSynthesizerに関しては徹底的に拘って音作りしました。なので、近年の機材にありがちな、指一本で勝手にフレーズやモチーフが鳴ったり、ウェーブシーケンスやループが鳴ったり、って類のいわゆる「勝手におれの曲を作るんじゃねえ!」的な音色の”機械的な制御”は一切、介在させてません。全ての音色・変化を自分で作ってます。せいぜいLFOをクロック同期させたぐらいでしょうか。

 

僕がシンセを触りはじめた頃は、アナログシンセ全盛の時代でしたが、以後の電子機器の発展は目覚ましく、皆さんがご承知の通りです。アナログ、デジタル、サンプリング、バーチャル、さらに、パソコンだけで全ては成せ得ること!などと信じた時代もあったように思います。実際、僕もほんの一時期、ソフトシンセだけでライブを演ってたこともありましたっけ。

しかし、近年はアナログ回帰とでもいいましょうか、往年のアナログ名機たちが、物理的な内容も全て当時のまま再現され、謳歌しています。また、アナログレコードの売り上げがCDを逆転したり、と、とてもユニークな現象ですよね。やはり、人間ってやつは、本能的にどこかで”良い音”ってのを聴き分けているんでしょうかね。もしかして、可聴帯域以外の音にすら何かが宿っているんでしょうか。我々演奏者側も、実機でツマミをグリグリしながらその奏感や、直感的で滑らかな音色変化の心地よさは、プレイそのものにダイレクトに影響が出るし、いい楽器には、”没入”できる何かが宿っているように思っています。


さて、今回の録音では様々なシンセを使ってますが、全般的には古い機材が多いです。でも、最近のシンセもありますよ!。例えば、KORG Prologueって純アナログシンセなんですが、なんと16ボイス(同時発音数16音の意味)!!なんです。そんなアナログシンセってあったっけ?ってぐらい、それだけでも十分モンスターなんですね。今回、こやつの出番が一番多かったんですが、例えば、タイトル曲「Ancient Lake」。この曲って、Prologue一台のみのたった1パッチのみのフルスクラッチで出来てて、よーく聴いてもらうと分かるんですが、いろんなパラメーターが常にシームレスに変化します。しかもボイスが破綻しないので、ボイシングのグラデーションすら可能なんですよ。こやつを一日中イジリまくって出来たのが、万物創生的アンビエント曲「Ancient Lake」になったんですね。

他にも、ベロシティで変化するオルガンと、フルボイシングなブラスで作った「View from the Green train」や、後半の壮大なパッドの「Silent Rainbow」などなど、Prologueは使用頻度高めです。

懐かしどころで言えば、高校入学祝いの45年選手!なSH-101でLFOを軸に全パラメーター制覇!で作った「101 Silurus」とか、「Silver Assailants」、「Lake Current」でのキラキラエレピや、ENV反応速度の速いブラスに、チック・エレキバン必須アイテムのDX7、SY77、TG77やら。ちょっとマニアックな機材としては、オープニング曲「Morning Haze」で聴けるEWI 3000m + X311iってウィンドシンセと、WAVESTATION A/Dとの奇跡の共演!!などなどいろいろ使ってます。

 

では、このコーナーの最後に覚えてる範囲で、今回使用したシンセをざっとご紹介。

【KORG】
Prologue
Prophecy
WAVESTATION A/D
M1R
Mono/Poly
PS60
SV-1

【Roland】
SH-101

【YAMAHA】
DX7ⅡFD
SY77
TG77
CS01

【AKAI】
EWI 3000m
X533i

【Clavia】
nordlead

アナログ、デジタル、バーチャルなどなど様々でしたが、音楽的適材適所で使うとなると、必然的選択になったんですね。ん?、何か忘れてそうで、

あ、そうか、minimoog 使うの忘れてた(^^ゞ

 

ところで、なんで琵琶湖とシンセなんだ?。


(ノ^^)ノ

さてさて、次回は、いよいよ各楽曲の解説です。

 

全ての謎が明らかに!!