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「すぐれた経営者による健全な決定が、大手企業を失敗へと導く理由を解き明かす枠組みを思考する」と冒頭に書いてある本。

ジョブズやビルゲイツも絶賛する良書という。

大企業の経営者向けの本かもしれないが、どんな規模の組織でも、どんなフェーズでも、役職でも大いに学びあるように思える。

私はスタートアップのメンバーの一人ではあるが、
読む目的として経営者や経営者の視座に立つものが勧める理由が何なのか、それが知りたい。

正直それなりのボリュームではある。ただ、
答えを求める人は最初からノウハウ本を読んだらいい。ビジネス書の良書と呼ばれるものを読む人達はそもそもそれ自体に答えを求めてないし、
本当に重要なのは本の内容ではなくどう考えるか。

私は序章を読んだ上で、
「スタートアップが生まれ、活性化するのは自然の摂理」なんだなと思う。
自分にとって近年スタートアップが注目される機会が増え、こんなに国や自治体をあげて投資し始めたのは何故か、ある種のムーブメントに近いものなのかと勝手に思っていた。または労働者の感覚の変化によるものかと。
しかし、スタートアップがこれだけ生まれることは極めて自然現象であることがわかった。

いま大企業と言われる組織は持続的技術(本書参照)によって広範囲の市場の地位を確立してきた。
ただし億兆単位の売上規模の企業が数十%の利益率を得るとすれば、毎年億の売上が必要になるため、ニッチを成長の原動力にするには無理が生じる。ニッチな市場を成長させるには時間がかかるからだ。

その他いくつかの理由で大企業がニッチに参入するのは非合理的である(本書参照)。

そこで自然と空いた市場を埋めるかのようにスタートアップが生まれてくる。

特に近年技術革新が目まぐるしいため、スタートアップによる成功、また大いな期待値を持った会社が目立つのでスタートアップ産業に拍車がかかる。

大企業も億単位の収益を上げる経営判断としてイノベーションを既存の組織で起こすよりもスタートアップへの投資をした方が合理的となる。
勿論最初は顧客の需要を下回るが、驚異的なスピードで追いついてしまうのが、現代の技術革新がもたらすもの。

更に本書は、
「論理的で正しい判断がリーダーシップを失う」
と続く。

さていよいよ第一章から思考することが楽しみだ。