急勾配を落ちる圧倒的な動水圧。この水量は、ハイウォーターとは違った難しさのクリークコンディション。 大沢野大橋1.25、西里橋0.21, 弁天橋5.63m
夏場に下るのは初めて。上流に行くほど鮎釣りが多い。少しでも回避するため、プットインはいつもより少し下流な設定。
序盤のダラダラした区間をカットしたので、程なくガツンと落ちる瀬が現れる。
屏風岩は、岩に当たる流れに戻りつつあるか?流芯の真ん中、最後のところに立つログを避けて降下。
チューブ状の屋根の国道の橋と鉄道橋が見えるとロングの瀬。国道橋の下まで長い瀬が続き、ビッグウォーターともなるとそこら中キーパーホールになるが、この日はそういうことはなくサラっと下る。
高低差が流れにさらにパワーを加える。強い動水圧に翻弄されながら、落差のある瀬をこなしていく。基本的はドロップアンドプールだが、ひとつひとつの瀬が大きく長いので安心できるものではない。
見通しのつかない瀬は基本スカウティング。
監視カメラ手前の大きな瀬。点在する岩によって流れが狭められ、右寄りにルートを取らざるを得ないが、最後に巨大ポワオーバーが控える。
これが右岸から川幅の3/4ほど占め、左へ急いで鬼漕ぎしないとポワオーバーに落とされる。
左岸に監視カメラが見えると最終盤。2つほど瀬をこなし、いよいよロックガーデン。
巨岩が流れを狭める2段の大きなドロップ。1段目、中央の太い流れに乗ってメインドロップを強行突破したが、運よくフネを垂直に立てるだけで抜けたが、ボトムの巻きは強く掴まる可能性大。正解は左傍流。2段目、大岩右側のメインドロップがルートだが、ボトムの左半分に隠れ岩。ボトム右半分に着水すれば問題ない。
このあとに控える後半がシーブ地獄なので前半で泳いていたら助からない。
左岸ベタ傍流の浅いシュートを抜け、大きく右カーブ。最後に左の岩の間を抜けてフィニッシュだが、見えづらいがポワオーバーがあるので、左岸ベタギリギリで通過する。
あとは2つほど易しい瀬を経て、高原川合流直前の右岸からテイクアウト。今回は施設ではなく上流側の釣り師ルートを利用。ロープで艇を引き上げた。
【当日のデータ】
水量:大沢野大橋1.25、西里橋0.21, 弁天橋5.63m
プットイン:杉原駅下流にある橋の上流側右岸(久昌寺)
テイクアウト:高原川合流
距離:9.3km
高低差:87m
所要時間:3時間
使用艇:クリークボート