祖谷川ダウンリバー 2021.08.29 | TM's リバーカヤック・SUP ログ

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川のカヤック、SUPの記録
【免責事項】川でのパドリングは、自然・人工の危険があり、命に関わる可能性があります。内容は経験と技術により実現されるもので、これを参考にするのは適切ではありません。内容は個人的なもので、勤務先や所属団体に関わりありません。

西祖谷から祖谷地蔵までのロングコース。この水量では特にアッパーが難度アップしてもはやエクスペディション。序盤の堰堤の地形変化に注意して早めに上陸を。  三繩ダム流入21.2-20.8t, 三繩1.07-1.03m


大雨のあと1週間ほど経過したに水量低下は非常に鈍く、今までで最も多い水量の三縄ダム流入20t超え。ここでは1tの違いも大きく、ある程度余裕を持てるのは10t台後半と一旦結論付けておく。

今回はアッパーとミドルを続けたロングコースとして、テイクアウトは祖谷地蔵。プットインに向かう川沿いの道路は祖谷温泉から先が通行止めなので、祖谷ふれあい公園までの回送は大歩危方面からの迂回となった。

 


スタートするとやはり、今までよりもやや水位が高いように思われる。

 



少し進むと右岸に発電所が見えてくるとすぐに堰堤(出合取水ダム)だ。

 

堰堤の地形は土砂の堆積でかなり変化。高くて長い土手となった左岸にかなり上流側で上陸すべきを、筐体に真っ直ぐ向かう流れに乗ってしまってギリギリになんとか岸に取り付いた。堰堤右岸端の下部に放水口が露わになっており、狭い溝の流路に流れが集約され、カヤッカーの背丈もない四角い放水口に吸い込まれる。

 


なんとか左岸土手へ這い上がって、堰堤魚道の末端からドライエントリーで再入水した。


堰堤の直下から落差のあるドロップが始まる。

 

 

典型的なドロップアンドプールで、このように多く落差のある瀬があるのは日本では類型を知らない。

 

 


「ひの字」渓谷を通過。道路は急峻な山肌に貼り付くように遥か頭上にあって、この辺りの川面はまさに地の底という感じ。

 

 

 


回数を覚えられないほどスカウティングしたが、ポーテージした瀬は1箇所だけ。その瀬は至る所シーブだらけ。唯一期待できそうだった右岸ベタルートは対岸からは十分に確認できず断念。

 

 

 


祖谷温泉名物のケーブルカーで降りる河原風呂を過ぎ、その少し先にの遥か頭上に小便小僧の像。

 

 


 

さらに祖谷渓展望台も遠望できる。

 

 

 

 

 


ここまでいくつもの大きな瀬を経て、ようやく祖谷渓キャンプ場の尖った屋根の管理棟が現れた。ここで長かったアッパーセクションは終わり。



ここからのミドルセクションには大きな瀬が3つ。アッパーより難度は高くなく、いずれもスカウティングして臨んだがテンポよく片付けていった。


ミドルの大きな瀬1つ目は、狭いクランクの瀬の最後に川幅一杯のキーパーホール。毎度スカウティング無しで突っ込んでおりかなり恐怖だったが、スカウティングしておけば特に問題無い。クランクは左ベタで入って一気に右にレーンチェンジ、ポワオーバーの右岸寄りをブーフしてクリア。

 


ミドル2つ目の長い瀬がこの日最も秀逸だった。ドロップとホール群をすり抜けて駆け下る疾走感が堪らない。

 

 

 

3つ目はブーフ岩絡みの極端なドロップ。ルートさえ見極めておけばさほど難しくはない。

 



この後もちょっとだけ瀬があるが、やがてフラットになる。十分にクールダウンしたところで、テイクアウトの鉄の階段が現れる。階段に取り付くまでに岩登りとちょっとした藪漕ぎがある。

 


[当日のデータ]
水量:三縄ダム流入21.2-20.8t, 三縄1.07-1.03m
プットイン:祖谷ふれあい公園
テイクアウト:祖谷地蔵
距離:12.7km
高低差:122m
グレード:4級
時間:4.5時間
ボート:クリークボート