小歩危クラスのビッグウォーター。落差は極端ではないが、数多くの巨大ポワオーバーを縫って流勢に負けずに進む。 九尾ダム放流49-38t, 庵住1.29-1.08m
紀伊半島の有田川以南は洪水レベル、奈良吉野も大増水で、高見川は水位が下がりきらない。朝の集合時にはまだ多かったが、このあとの推移を予測して熊野川源流、天ノ川をチョイス。今までで最も多い水量でのトライとなる。
現地に着くと水は茶色。一応、ロングコースのテイクアウトの猿谷ダムバックウォーターまで見に行ったが、最終盤のゴルジュは、ひょっとしたらマズイかもということで、その手前で切り上げる事に。
プットインは九尾ダム直下にある(プール付きのコテージ脇の)吊橋ではなく、更に1〜2キロほど下流のスロープから。
スタートして程なく、なごみ村キャンプ場脇のドロップは単発ながら複雑でスカウティングした。この水量では右ルート正面突破でも大丈夫。
しかしあまり右岸に寄ってしまうと、ドロップ下右のポワオーバーに捕まるので流れの真ん中を抜けるよう意識した。
これ以外、前・中盤では、波は高いが素直な真っ直ぐな瀬と、(多少見通しが悪いものもあるが)ドロップを含む短い瀬がいくつもあるがスカウティングするほどではない。
なかには川幅一杯のホールもある、どこかしら流れは抜けている。
普段はさほど流れていないだけに、流れを邪魔するような岩や、イヤラしいボイルがそこかしこにある。
不動の滝の直下から瀬のレベルが格段に上がる。
長い瀬の中に是非とも避けるべきストッパーホールが連続する。ルートは狭くないが、先の様子を見ながら瀬の中を左右に動き回らねばならない。最後に流れを塞ぐように巨大ポワオーバーがあるのを咄嗟に左に抜けてクリア。
広瀬橋が見えるとフラットになりテイクアウト。以前は橋のところにあったトイレは少し下流側に移されている。村内には村内にはこの他にも新しいがいくつも新設されていた。
【当日のデータ】
水量:九尾ダム放流49-38t, 庵住1.29-1.08m
プットイン:上栃尾スロープ
テイクアウト:天川村大字広瀬天川広瀬橋下流右岸スロープ
距離:12.1km
高低差:94m
ボート:クリークボート
グレード:3.5級
所要: 2時間