雲出川奥一志峡ダウンリバー 2020.10.11 | TM's リバーカヤック・SUP ログ

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川のカヤック、SUPの記録
【免責事項】川でのパドリングは、自然・人工の危険があり、命に関わる可能性があります。内容は経験と技術により実現されるもので、これを参考にするのは適切ではありません。内容は個人的なもので、勤務先や所属団体に関わりありません。

この水量はビッグウォーターとなる。ルートは広く下りやすく、まさにホワイトウォーター天国。核心終盤に危険な人工物あり。 元小西1.17,竹原0.92m



初めての奥一志峡。狙いに狙って台風14号の増水で訪れることができた。水量がない時の印象と異なり、気持ち良さそうな瀬が連なっている。

プットインしてしばらくはイージーなクラス3が続く。これから上がってくるグレードに対し、十分なウォーミングアップをさせくれる。

 

 


瀬の雰囲気は天川に通じるものがある。序盤はプレイボートでも良いような瀬が続く。

 



緑の屋根の丸い建物を左岸に見て、鉄橋を過ぎる。さらに間を開けてもう一度鉄橋を過ぎると、いよいよ瀬が本格化してくる。

 

 



ボコボコと大岩が重なって見えてくると、核心部の入口。密度高い一本の瀬がはるか向こうのコーナーのさらに先へ続いており、出口が見通せない。


あまたあるストッパーを避けつつ、スピードダウンしないようひたすら漕ぎ続ける。手頃なエディは皆無だった。



夢中で漕いで、ようやく核心の終盤に差し掛かる。鉄橋が見え始める頃、危険箇所の右岸寄りに鉄骨が付いた崩れたコンクリートが点在。強い流れがそちらへ向かっており、予め避けるつもりで行かないとそちらに寄せられてしまう。水量が少ない時はアンダーカットになって、さらに危険とのこと。


人工物をかわし、直下の鉄橋を過ぎると核心部は終わる。




中洲で流れが左右に別れており、そこは木々が張り出しているが通れそうな左ルートをを選ぶ。右側は堰堤になっていて、水量が少ないとそちらしか通れないとのこと。回送時によく見ておく必要がある。




川が大きく屈曲し、人里に出たところで川相が変わる。再び鉄橋をくぐるところで、ふた続きのドロップがある。



さらに鉄橋を過ぎて、橋の下に後半最大のドロップがある。


美杉リゾートを過ぎても瀬は続くが、勾配はフラットになって流れは落ち着いてきて、ほどなくテイクアウトとなる。



テイクアウト周辺は、低いが垂直の護岸が続くため、上陸可能なポイントは少ない。元小西水位計の橋の50mほど上流に貴重なスロープがあった。

 



案内してくれた友人もあまり経験の無い水量とのことで、瀬がどう変化するか気掛かりだったが、ルートが広くなり、むしろ下りやすくなっていた。これより少ないと、かなりテクニカルだそうで、ビッグウオーターのいいコンディションを引き当てることができた。


【当日のデータ】
水量:元小西1.17,竹原0.92m(下限 元小西0.9)
プットイン:奥津橋400m下流左岸スロープ
テイクアウト:元小西水位計上流側
距離:7.8km
高低差:94m
所要時間:1時間
グレード:3.5級
ボート:クリークボート