この日はハイウォーターで、小歩危に匹敵する落差と瀬の内容。核心部のうち2ヶ所はポーテージ。 岩島-0.09m
八ッ場ダムの工事が着々と進行している。その影響か上流発電施設の定期点検のためか、3月から取水されずに、下るに十分な水量が出ている。
プットインはダム工事現場より下流の吾妻峡後半。水質は温泉そのものといった感じ。上流で石灰を投入して中和している珍しい川だ。
コース前半に大きな瀬が集中しており、核心部になっている。
所により火山灰の堆積と溶岩系の岩石の地層が入れ替わり、ユニークな渓相を形作っている。侵食されやすいため、荒々しい落ち込みと、巨大なウェーブやホールが混在。
この日は水量が多く、様子も分かりにくかったため、慎重にスカウティングしながら進む。2時間を掛けて、前半3kmを消化。
幾つかあった大きなドロップのうち、2ヶ所でルートを見出だせずポーテージした。
後半はやや瀬と落差が緩くなるが、それでも続く瀬に飽きることはない。モニュメントバレーのような岩櫃山を横目に瀬を消化していく。
小歩危に匹敵するホワイトウォーター。この貴重な川が、八ッ場ダムの工事でどうなっていくのか気にかかる。
【当日のデータ】
水量:岩島-0.09m
プットイン:道の駅下流、吾妻町松谷145号線沿い入川道
テイクアウト:原町発電所放水口と堰堤手前右岸(300mほど上流に入川道、こっちがベターか?)
距離:9.9km
高低差:98m
所要時間:3時間
使用艇:クリークボート