赤木川(小口キャンプ場)~熊野川(飛雪の滝)リバーSUP 2016.09.24 | TM's リバーカヤック・SUP ログ

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川のカヤック、SUPの記録
【免責事項】川でのパドリングは、自然・人工の危険があり、命に関わる可能性があります。内容は経験と技術により実現されるもので、これを参考にするのは適切ではありません。内容は個人的なもので、勤務先や所属団体に関わりありません。

降り続く雨、しかし水は澄んでおりベスト水量の赤木川。フィンヒットなく、すいすいと瀬を進む。そこから一変、黄土色の大河熊野川に出て、ビッグウォーターとワイルドは大峡谷の景観を満喫。 上長井0.76m, 小森ダム放流68t, 二津野ダム放流214t, 日足1.66m
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道の駅瀞峡街道熊野川で合流。その場でボードを準備し回送に取り掛かった。
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赤木川小口キャンプ場の神社裏の本流からプットイン。浅いながらもそのまま下って、小口川合流まで進む。
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珍しい真正面から合流してくる小口川と合わさると水量は倍加し、そのあとは水深の心配はほとんどない。雨が連日続く中でも濁りはあまりなく、川底まではっきりと透けて見える。
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ロックガーデンが1ヵ所あって狭いルートのやや複雑な瀬となっている他は、クラス2程度で、ダウンリバー経験者が適切なリーダーのもとでダウンリバーするなら問題はない。
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プットインから5km程、大きな瀞場の先に吊り橋が見えると堰堤である。堰堤本体の左岸ギリギリに取り付いて上陸したが、慣れていないと危険。通常は右岸の堤防ぞいに巻くと良いだろう。
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コース全体的に程よくクラス2の瀬が現れ、瀞場もそれなりに流れており、心地よいペースで距離を消化する。
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後半、椋井沈下橋を過ぎると少し瀬も穏やかになってくる。熊野川との合流はもうすぐ。
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川を横断して杭打ちの仕掛けが1ヵ所あり、SUPでは通れずにポーテージ。2つ目の沈下橋を過ぎると、その先に国道の高架が見えると、熊野川合流は間近。茶色く濁った水面が見えてくる。
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平常時でも黄土色が抜けない熊野川の水と、青く澄んだ赤木川の水がぶつかり、はっきりと境を作っているが、やがて混じり合い清い赤木の水は黄土色に飲み込まれてしまう。
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熊野川本流に出ると、圧倒的な水量が強烈な圧力となって、海のような波が立つ。ボイルや、エディライン上に乗るだけで落水させられることもあり、赤木川とは全く違ったコントロールを要求される。
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雨が続くせいで、大河の両岸の切り立った崖の上から幾筋もの滝が降り注ぐ。5年前の水害以来の崖崩れの跡も生々しい巨大な渓谷。日本にいることを忘れさせる、ここだけのワイルドな景観である。
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左岸の飛雪の滝に上陸。5分ほどのハイクで滝の真下まで行ける。このケースの定番の寄り道メニューである。いつもより圧倒的に水が出ており。強烈なしぶきのシャワーを浴びながら滝つぼに飛び込む。
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テイクアウトは滝の対岸。以前使った獣道をアテにして上陸したが、草で覆われ歩行は困難。上流側の手すりが曲がった階段を使った方が楽である。

距離は長く、技術も必要になるが、熊野川のエッセンスが詰まった秀逸なコースである。


【当日のデータ】
水量:小森ダム放流45t, 小松放水口放流ほとんどなし
プットイン:小口キャンプ場
テイクアウト:新宮市相賀(飛雪の滝対岸左岸)
距離:19.9km
所要時間:3.5時間
ボート:インフレータブルSUP(STARBOARD ASTRO STREAM 9'6")
グレード:2.5級