道路から大きく離れた深いゴルジュ。適度なドロップのクリーク。堰堤ポーテージ2箇所。ファーストディセントと思われる。 二川ダム流入48.7-35.8t
カヤックの定番コース有田川。しかし、高野山直下の源流域は、深いゴルジュが続き、道路からも離れており、未開拓ゾーンとなっていた。下流、ニ川ダム流入量から、適度な水量が予想されたため、数年来ここをリサーチしていた友人の誘いを受けてトライすることに。
大滝の直下からプットインする。水面までは少し落差があるが、なんとか降りて、流れ込みの狭いポイントからエントリーする。
馬瀬川序盤に似た渓相。コンスタントに流れており、小さいドロップが無数に続いている。
水質は高野山の人口に比してなかなか汚染されているが、前半は、道路から遠く離れ、完全にリモートとなる区間があり、全く油断できない。見通しの悪い所はスカウティングしながら進んで行った。
スタートして程なく1つ目の堰堤。右岸から上陸してポーテージ。ボートを降ろすのにロープを使うなど、少し骨が折れるが、問題なく下流側に行ける。
堰堤を過ぎても渓相は変わらない。時折、落差の大きなドロップが現れる。中の1つは、メインフローがオーバーハングの岩にぶつかり、岩の下に流れが入っており、少し危険だった。
コース半ばで、漸く道路(国道480号線)に出る。国道の緑の鉄橋を過ぎ、支流と合流すると水量が多少増える。
合流の直ぐ下には、なかなかの迫力のドロップ。
後半も渓相はそれ程変わらない。
程なく2つ目の堰堤となる。流れはそのまま落ち口に吸い込まれているので、右岸に続くビーチに早めに上陸。堰堤本体の真ん中に穴が空いていて、勢いよく水が抜けているが、人やカヤックは抜けられないだろう。筐体を回り込めば下流に降りられる。
早い流れが止めどなく続き、無数の小さなドロップと、時々現れる落差のあるドロップ。前半の1つ以外は、下れないほどの険悪ものは無く、心配は杞憂に終わった。
距離を存分に漕いでテイクアウトに到着。緊張のファーストディセントを問題なく終えられた感動に満たされた。
【当日のデータ】
水量:二川ダム流入48.7-35.8t
プットイン:大滝
テイクアウト:揚橋(中南森林公園オートキャンプ場)
所要時間:4.5時間
距離:18.0km
高低差:229m
グレード:3+級
使用艇:クリークボート