銚子川(又口川魚飛渓)ダウンリバー 2018.10.07 | TM's リバーカヤック・SUP ログ

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川のカヤック、SUPの記録
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流れが急勾配で大岩と岩盤の隙間をが落ちていくクラス4の魚飛渓と、穏やかで快適なだけのクラス2の本流。コントラストが鮮やかすぎる南紀随一の清流。クチスボダム5t見当(未確認)、便ノ山0.73m
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種蒔き権兵衛から河口までの情報はあるが、上流部となるとレジェンドMさんが下ったと言う話を随分前に聞いた以外の情報は見つからない。四国と紀伊半島の主に南東斜面に多くの雨をもたらした台風25号による増水を絶好の機会と捉え、一か八か行ってみた。

クチスボダム直下から少しの間はフラットだが、やがて本格的に勾配が出てくる。そこから鍋谷川合流までの2~3kmほどの区間、岩盤にゴロゴロと大岩が入るドロップが数えきれないほどある。
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水量計では普段よりも多目の数値を示しているが、現地で見ると大半は鍋谷川からの水で、又口川の水量はさほど多くなかった。クチスボダムまで遡ると、ダムからは5トン見当の僅かな水量しか出ていない。
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様子の判らないはじめての川は、少な目くらいが丁度よい。水深を見ながら出来るだけ上流にプットイン地点を探る。魚飛トンネルの200~300m下流に水面まで降りられるポイントと十分な駐車スペース見つける。
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3mほどの切り立つた滝の真上のプールからプットイン。いきなり滝落ちからスタートだ。流れは左右に別れ、水の少ない右岸側は一直線に切り立った幅広の滝。水の多い左岸側はV字に切れた滝となっている。左岸のVの左側に岩のテーブルが延びていて、それを使ってブーフする。意外に飛距離が出て、滝壺の先にある岩壁にぶつかりそうになったがクリア。
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見通しの利かない所はスカウティングして、数えきれないドロップをこなしていく。どうしてもルートが無くポーテージを2つほどしたが、それ以外は流れが抜けていて、降下することができた。
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中でも岩盤でできたジョウゴの様な狭いドロップを下るのは非常にスリリングだった。
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水深が浅い中、ボトムを擦りながらの降下となったが、ここは水量が多いと本当に危ない。余裕が持てるのはあと15cmプラスくらいまでではないだろうか。短めのクリークボートが最も適しており、プレイボートでは下るべきてはない区間だ。
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赤い橋の所で鍋谷川と合流して銚子川になると水量が倍加する。ここからはクラス2程度の快適なだけの流れだ。
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キャンプin海山のすぐ上流に大きな堰堤がある。滑り台の様な緩い傾斜がつけられている、ポリ艇ならば、ど真ん中を滑って降りればよい。
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瀬は穏やかだが流れは早い。どんどん下流に運んでくれる。テイクアウトは海。河口に有名かゆらゆら帯なるものが見られるそうだが、この日は確認できず。海に出た所でサーフィン遊びをして再び川に戻って、塩抜きしてテイクアウト。
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上流部から河口まで澄みきった清流。ファミリーで楽しめる本流と、クリーク経験をかなり必要として、水量とルートの判断を間違えば大きな危険に繋がる又口川魚飛渓。コントラストの効いた物凄いコースだった。
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【当日のデータ】
水量:クチスボダム5t見当(未確認)、便ノ山0.73m
プットイン:魚飛トンネル下流300mの滝上流プール
テイクアウト:河口右岸
所要時間:2.5時間
距離:9.1km
高低差:158m
ボート:クリークボート
グレード:4級