吉野川大歩危(国境~堂床)SUP 2014.12.28 | TM's リバーカヤック・SUP ログ

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川のカヤック、SUPの記録
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ターコイズグリーンの澄んだ水と、冷たい雨に煙る幽玄な渓谷。初の歩危SUPは、大歩危国境の瀬から小歩危スタートの堂床(歩危茶屋)までの、いわゆる中歩危セクション。フィンヒットもないではないが、適度な強度で瀬が続いて、上級者には非常に楽しめるバランスの良いコース。 池田ダム流入40.29-36-81t, 豊永0.19m
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前日のツーリングモードから一転、ラフティングとホワイトウォーターカヤッキングのメッカ「歩危峡」で本気モードのホワイトウォーターSUP。
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メンバーはこのフィールドを熟知する「サファリ」の矢野さんと、四万十川・吉野川上流でSUPツアーを展開する「そらみる」の西原さんとのコラボ。
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今回は上流の豊永、岩原、三段の各瀬は回避して国境の瀬から入川。瀬に長いものあまりなく、あとはたいてい完全な瀞場になので、落水してからのリカバリーも問題はあまりない。

道路から河原に降りて、国境の瀬を担ぎあがってから下る。ルートは左側から入って、徐々にセンターへずれながら抜ける。ドラスティックなルート取りにはならないが、それ以外は浅い。中段が浅くフィンヒットしニーリングとなってしまったが、落水はなくクリア。
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その後もクラス3が続くが、時折落差のある浅いドロップが現れ気が抜けない。
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ラピス大歩危が見えてきたらクライマックス。
速くなった流れに押されてカーブのアウトサイドの左岸に寄せられると、そこにポワオーバーが待ち受ける。
「まんなか」直下の幸せの滝の瀬もスリリングな速いシュートである。
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それを過ぎて、小さなドロップを過ぎたドライブイン直下に遊覧船の船着場がある。ここは遊覧船の航行が最優先なので十分に配慮する決まりだ。
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具体的には、出航前の船があったら出て行ってしまうまで上流で待機。船が接近してきたらかなり離れている段階でも、右岸エディに入って動かず待つ。遊覧船が回航する深い約1.5kmの瀞場が歩危峡のハイライトである。冷たい雨が渓谷に幽玄さを増す。
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このゴルジュ帯を漕ぎぬければ、テイクアウト地点、ラフトが利用するスロープにある堂床(歩危茶屋)だ。
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ルートファインディング、ライン取りの正確さ、ホールパンチングなどといったホワイトウオーターの総合的スキルが問われるが、この水量であれば、放水期の北山川に比してまだ難度は低く、中級・上級のチャレンジに適する。
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この中歩危セクションは、ホワイトウォーターSUP向きの本音で面白いコースである。
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【当日のデータ】
水量:池田ダム流入40.29-36-81t, 豊永0.19m
プットン:国境の瀬
テイクアウト:堂床スロープ
距離:9km
ボート:インータブルSUP(STARBOARD ASTRO WHOPPER DX)
グレード:3級
所要:3時間