近場ながらグッドクオリティな清流。流れががずっと続き、瀬も多く飽きさせない。 野上0.69m
先週の下見でリサーチは万全。手際よく回送を済ませ漕ぎ出すと、週中の雨の残り増水で、やや濁りが見られるがそれでも十分以上に透き通った清流、川底も見通せる。
見た目よりも水深があるが、ギリギリというところだった。願わくばあと10-20cmはプラスしたいところ。
コンスタントにクラス2の瀬が現れ、瀬下りの楽しさを常に提供してくれる。また、瀬の間は、小気味よい速さで流れるムービングウオーターてなっていて快適性が非常に高い。
狭い小さな川であるが故、深い谷に空が狭められ、緑に包まれる感覚が強い。流れは幾重にも蛇行し、方向感覚を失い、より深いトリップ感に誘う。
そんな癒し系の川であるが、注意すべきは、鳥避けに何本も張り渡しているテープやネット、テグスの多さ。ほとんどは目立つようにしてあるので回避しやすいが、水面近くに垂れたもの、ネットが取れてテグスだけになったものがあり、気を抜くことは出来なかった。
また、序盤すぐの可動堰や、狭い本流上のルートに倒木、あるいは流木が絡んだ沈下橋、水底近くに伸びた太いワイヤーなどを、確実に回避する腕が必要なため、決してビギナー向けとは言えない。
しかし、近場でこのクオリティは貴重。レパートリーに加えたい名川である。
次回は3km程上流にある堰堤スタートで、直下の連続ドロップを攻略し、テイクアウトをもう少し上流にしたコースで下ってみたい。
[当日のデータ]
水量:野上0.69m
プットイン 鎌瀧橋プットイン
テイクアウト 新白龍橋右岸上流200m(次回上流小川橋右岸がベター)
距離:12.6km
ボート:STARBOARD ASTRO X-STREAM
グレード:2.5級
時間:3時間