初めての加古川。普段は水量少なく増水時に限られる。4つの堰堤と2つのクラス3の瀬。ポーテージを余儀なくされるが変化のあるツーリングコース。
佐治川と篠山川の合流地点、文字通り加古川が始まる地点が今回のプットインである。
コースは、全体的にはクラス1-2の穏やかなツーリングコースであり、ボードチョイスもそれに合わせたものが望ましい。しかし、4ヶ所の堰堤ポーテージと、1ヶ所の浅い堰堤越え、へそ公園前と闘竜灘の2ヶ所のクラス3の瀬があり、実地での下見が必要である。
1つ目の堰堤は左岸を、2つ目と3つ目は右岸からポーテージ。
へそ公園前は右岸ルートは人の手が入っていそうな2段の滝となっている。左岸を選び、水深がありそうな一番右のスロットから進入。中段で大きく左に向かい、80mほどの激しいドロップに突入する。落差があり、ホールや岩がゴロゴロしているツーリング艇にはきついクラス3である。
4つ目はスロープ状になっていて、水深次第ではそのまま行ってもいいように思ってしまうが、ここも右岸からポーテージ。
あとは、浅い瀬や瀞場が続く。その途中で、落差20cmくらいの堰堤が現れる。これを左岸ベタでそのままクリア。
ゴールは加古川最大の名勝「闘竜灘」である。龍の背のような凸凹した岩盤の裂け目を早い流れが落ちていく。右岸側がメインの滝。ホワイトウォーターカヤックならこっちだが、SUPなら左岸側の人工のスロットを通る。完全に真っ直ぐではない100mほどのスロットは、ホールや嫌らしい反射波があり、水深は浅く、フィンをコツコツと川床にぶつけながら、何とかバランスを保って突破した。
このコース付近の特徴として、風向きはほとんど北風、すなわち追い風を受け続ける。この日も体感で3mくらいの風を背中に受けて、遅い流れでも随分ピッチを上げて進む事ができた。
本数は少ないが電車回送も可能。滝駅~船町口駅でそれぞれプットイン、テイクアウト地点から近い。
【当日のデータ】
水量:船町-0.01m,板波-0.35m
プットイン:井原橋左岸上流駐車場
テイクアウト:闘竜灘下右岸
所要時間:3時間
距離18.3km
ボート:インフレータブルSUP(STARBOARD ASTRO TOURING12.6)
グレード:1-2級(3級)