雨と田植え用のボーナス放水が重なったのか、望外の水量を維持。といっても楽しめる下限くらい。ミニ大歩危といった趣の好コース。SUPには程よいチャレンジだった。 蓮ダム放流8.5ｔ, 田引-0.06m
蓮ダムの放水はそれなりにまとまっているが、本流からの水量は控えめで以前蓮5ｔ放流で下った時とほぼ同等の田引水位。水量的に十分とまではいかなかったので、比較的水深のある区間に限ったコース設定とした。
一本目は、蓮川合流からずっと下がって、九十九曲のキャンプ場の上流沈下橋から携帯アンテナまで。プットインは、沈下橋からのドライエントリー。
水深はあまりないが、それなりに流勢のあるフレンドリーなクラス３が続いている。蓮ダムからの水は薄められ、この辺りまで来ると清んだ緑色。美しいツツジに彩られた岩壁の渓谷である。
テイクアウトから１つ手前にコースの核心と言える大きなドロップがある。流れは十分で一見下れそうに見えるが、これが大きな間違い。メインカレントがカヤック１艇分の幅もない岩の隙間を通っていて、事故必至の状態。他にルートはなくポーテージ。水量如何に関わらずスカウティング必須の瀬だ。
テイクアウト前の瀬は、ホールができるまでにはなっていなかったが、大きく長い瀬。アンダーカットもこの水量では問題ない。
二本目は、赤桶セクションの田引堰堤下の沈下橋から飯高道の駅までのシヨートコース。
沈下橋の袂からプットイン。九十九曲よりも少し渓谷は深い。エディラインやボイルが強く、丁寧なボードをコントロールを心がける。瀬はここも総じて浅めだが、SUPでもフィンヒットを避けたルート取りが可能。
このセクションの核心部は、迫力のあるふた続きの瀬となっている。今回の水量でも上の瀬は、あまり変わらない姿。しかし狭くなったルートをトレースしきれずに、担ぎ上げて二本目でなんとかクリア。
下の瀬は、落差が消え、何でもない小さな瀬で肩透かしを喰らった格好。
下流にあるドロップも、先程と同様でルートが狭く、SUPを曲げきれず、担ぎ上げての二本目でクリア。
カヤックには何でもないイージーなクラス３だが、SUPにはちょうどよいチャレンジができるコンディション。
道の駅手前の沈下橋の瀬の入り口に、プレイホールができていて、なかなかよいコンディション。
増水時にはポーテージする沈下橋を難なくくぐり、長いザラ瀬を通過してテイクアウトの道の駅に到着した。
【当日のデータ】
水量:蓮ダム放流8.5ｔ, 田引-0.06m
九十九曲セクション
プットイン：飯高町粟野キャンプ場上流沈下橋
テイクアウト：飯高町田引NTT電波塔
所要時間：1時間
距離：2.8ｋｍ
高低差:32m
ボート：STARBOARD IFFLATABLE RIVER 9'6"
グレード：3級
赤桶セクション
プットイン：赤桶堰堤下流沈下橋
テイクアウト：飯高道の駅
所要時間：1.5時間
距離：5.6ｋｍ
高低差:27m
ボート：STARBOARD IFFLATABLE RIVER 9'6"
グレード：3級