ベストタイミングのお花見ダウンリバー。水量も多めで快適にコースを消化した。 天ケ瀬ダム放流67t, 宇治1.13m
昨年よりも一週間遅れで満開を迎えた関西の桜。あいにくの雨続きで、この日も朝は降っていたが、なんとかスタート前には止んだ。
予想される平等院前の混雑を避け、早い時間にテイクアウト地点集合。すべての道具を積み込んで、2台に分乗しプットインに向かう。
天ヶ瀬ダム直下のプットインからの瀬は、高い波は立っていないが水量は多いのでパワフル。ボードを流れに乗せるとグングンと下流に運んでくれる。
あっという間に塔ノ島が見えてくる。大規模な護岸工事で左岸は大きく様子が変わって、島上端の上陸ポイントは無くなっており、岸辺は高い手摺で囲われている。
そこで、島の対岸に上陸。歩いて本流に架かる朱色の橋を渡って、塔ノ島に向かう。橋からは平等院の甍が少しだけ顔を出していた。桜が満開の塔ノ島を散策。まだ早い時間だったにも関わらず、沢山の観光客が出ており、遊覧船も繁盛の様子。
再び漕ぎ出すと、直ぐ右岸の放水口から強力な水流が吐出されている。きつい流れにやられないように大きく左岸寄りに回避する。
このあたりがコースで一番早い流れ。先ほど徒歩で渡った朱色の橋をくぐると、程なくコゲ茶色の宇治橋となる。瀬と橋脚が交錯するコースで一番注意を要する箇所。橋脚の左端から2番目と3番目の間の広く素直なルートを選んで通過。
他のコースの注意箇所としては、生コン前の流れに張り出した倒木と、団地前の強烈なエディライン。いづれも早めの対応で問題なくクリア。
宇治橋を過ぎると流れは緩むが、瀞場もしっかりと流れていて、心地よく先へと進んでいける。
水質は決して良い方ではなく多少臭いもあるが、まだまだ透き通っていて、落水でもしない限りは及第点である。
観月橋を過ぎると、瀞場の流れが一気に遅くなるので、ここからは頑張って漕がなければならない。押し戻されそうになるほどの強風に吹かれることもあるが、この日は問題無かった。近鉄の澱川橋梁や、三栖閘門など歴史的遺産が並んでいるため退屈することもない。
阪神高速京都線の高架が見えてくると、テイクアウト地点に到着である。
【当日のデータ】
水量:天ケ瀬ダム放流67t, 宇治1.13m
プットイン:天ケ瀬ダム下右岸志津川合流
テイクアウト:右岸新高瀬川合流京大防災研究所前
距離:12.3km
所要時間:3時間
ボート:インフレータブルSUP(STARBOARD INFLATABLE TOURING12.6)
グレード:1-2級