いままの最大水量。ポワオーバーにきついボイル、狭いスロットなどかなり難度がアップ。中盤の堰堤の下の瀬も下見が必須。後半核心部のなごみの滝はもポーテージが望ましい。ロックガーデンはポーテージ。 引原ダム20.26-13.49t、上野 1.11-1.02m
台風増水で多めの放水につきダム下からスタート。
ほどなく現れる1つ目の堰堤をポーテージし、水量を増しつつパワーアップする瀬を越えていくと2つ目の堰堤を過ぎる。
すぐ下にきつい瀬がある。いつもは下見無しで行く瀬だが今回はスカウティング。入口のドロップをすぎるとすぐに続く2~3のポワオーバーをかわして下る。
3つ目の堰堤を越えても続く瀬をクリアしながら渓相が徐々に開けてくる。
なごみの建物が見えてきたところで、新たな中州があり、流れが左右に分かれている。ここは右へ行くのが正解。なごみの滝の手前のいい場所で上がることができる。左は太く早い流れでそのまま滝まで押し出されることになる。
水量のせいか形相は全然異なって、中段中央の岩で流れが左右に分かれ、左は水が集まって狭く落差のあるクランク状のスロットへ落ち、右は岸際のエディやバックウォッシュに捉まらないように岸に寄り過ぎずにいけば突破できるような感じ。
迷わず右へ行ったが、予想外に強い流れで左スロットへ流され、そのままスロットを落ちると、水圧で深く沈み頭まで潜みボトムが川底に当たったような感覚、そのまましばらく潜行して進んだ後、無事浮上しなんとか突破できた。後続のパドラーも同じくルートで引き込まれたので、どうやら簡単には右ルートには行けないようだ。
さらに少し進むと、後半核心部2つ目のロックガーデンである。普段の岩壁の間を抜けるルートではなく水が全て被っている。大岩を流れが乗り越えて大きなポワオーバーを作っている。ここはポーテージを決めたが、メンバーの一人が下るのでレスキュー体制を取った。瀬の後半のポワオーバーに行ってしまわないよう慎重に中盤過ぎまで左岸ギリギリを通ってそのまま突破。
そこからは癒し系の里川の表情を見せ始め、すぐにゴールとなる。
【当日のデータ】
水量:引原ダム20.26-13.49t、上野 1.11→1.02m
プットイン:R29沿い原発電所右岸上手公園
テイクアウト:上野発電所前右岸公園
所要時間:3時間
距離:約9km
ボート:ロデオ艇
グレード:3.5級