この水量でも、迫力充分。瀬の難度は高いが、ルート取りはそれほど難しくない。但し、強烈なボイルやエディライン、反射波に耐え、しっかりボードを安定させるスキルと、瀬泳ぎのスキルが必要。 蓮ダム放流13.77t, 田引0.44~0.42m
台風が促して、ようやくもたらされた増水。既に減り始めていたが、それでも面白いのがこの川。
待ち合わせたカヤッカー達は、蓮川から合流してしばらくまでのセクションに向かい、SUPの2名は赤桶セクションへ。
赤桶ダム下の沈下橋からプットインすると、流れに力強さにいきなり戸惑う。流量は多くないが、切り立った岩場が両岸から迫る狭いゴルジュである。それゆえ、勾配はさほどでもないにも関わらず、流れが集まってホールやウエーブ、迫力のあるシュートが多く出来る。ドロップは、この区間については皆無。上の区間でも数少ないのがこの川の特徴。
瀬が多くて記憶に留める事が難しい。前半に大きな瀬がふたつ、そして後半に、区間最大最長のべんてんの瀬がある。
途中、大きくはないがいい型のサーフウエーブが点在し、プレイの面でも飽きさせない。
遊び疲れて迎えるクライマックスのべんてんの瀬。今回のルートは、最初のホールとウエーブを右に抜け、右の大岩のエディをキャッチ。そこから左岸ビーチのエディにフェリーし、強いウエーブホールをかわす。
最後に、ストリームインして川幅一杯の強力なべんてんホールに、弱点である右サイドから突っこむ。
べんてんホールを抜けるときに片ヒザをついてしまったが、クリーンに下ることができた。ホールだけ担いでやり直したが、やはり立って越えることは出来なず、ホールパンチングが依然として課題。
瀬はほとんど高めのクラス3、しかし、ほとんどは中央がクリーンでルートは取りやすい。右岸にオーバーハングの岩壁が多い以外は、障害物も非常に少く、危険性はある程度で抑えられている。
リバーSUPで楽しみながら下ることができる加減を示していると言える。
水が増えたら何を置いても行きたい最高のフィールドである。
【当日のデータ】
水量:蓮ダム放流13.77t, 田引0.44-0.42m
プットイン:赤桶堰堤下左岸
テイクアウト:向粥見のスロープ
所要時間:4時間
距離:約15.5km
ボート:インフレータブルSUP
グレード:3級