前半に集中して大きな瀬が続き、中盤はツーリングコースのような穏やかな区間が長く続く。そして、後半にコース最大の弁天の瀬が現れる。 蓮ダム8.84~8.91t, 田引0.22~0.21m
前半道の駅まで、カヤッカーと一緒に下る。水量は十分だが、前回よりも少な目でルートは少し難しくなっている。
大きなドロップが4~5箇所続くルート中一番ホワイトウォーターの密度の高い区間だ。
狭いゴルジュに強い水流が通ることで、早いシュートにきつい反射波やエディライン、ボイルが生じ、水面を不安定にさせ、ボードに立っていることを困難にさせるを安定させる。
飯高の道の駅でカヤッカーと別れて、中盤、瀬は穏やかになり、瀞場も長くなる。
あえてこの冗長とも言える中盤を経由するのは、後半核心の弁天の瀬を下りたいためだ。
瀞場が続いた穏やかな区間から、いきなり、200m程もあるひと続きの大きな瀬が現れる。これがコース最大の弁天の瀬だ。
瀬は大きく3つに分けられる。一段目は、川幅の半分以上をふさいで、大きなバックウォッシュのストッパーウエイブが2つ続き、次に3つのスタンディングウエイブとなる。ストッパーを右岸ベタで回避し、スタンディングウエイブの手前で一気に左岸にフェリーして、エディに入り、スタンディングウエイブをやり過ごす。
二段目は中休み。仮に一段目で落水しても、ここで立て直しのチャンスがある。右岸側の大きな岩に向かう流れに乗らないよう、センターから左岸側をキープし、最後に右岸側にフェリー。
三段目は、川幅一杯に口を開ける弁天ホール。ホールの左側がキーパーとなっているが、右側は、バックウォッシュはあるものの流れは抜けており、そこを狙って降下する。ボトムの強烈なボイルにやられないようになんとか耐えてクリア。
弁天を過ぎると、テイクアウト好適地なく、再び穏やかな区間を2kmほども漕いでゴールとなる。
下り応えがあり、まだルートも取りやすい、最適水量の範疇と言えるだろう。
【当日のデータ】
水量:蓮ダム放流8.84~8.91t, 田引0.22~0.21m
プットイン:赤桶堰堤下左岸
テイクアウト:向粥見のスロープ
所要時間:4時間
距離:約14km
ボート:STARBOARD ASTRO STREAM (インフレータブルSUP)
グレード:3級