※注意※
この作品は、アニメ「このすば」を見た主の妄想を書き起こしたものです
・本編との直接的な関係はありません
・この作品はアニメ版第1期全10話+OVA版までの設定を元に書いています
・この作品には主の妄想による追加設定が描かれています。先に前作の『東京編』を読むことを推奨いたします。(宣伝)
・この作品はフィクションであり、実在の人物、場所、建物とは一切関係ありません
それでもよろしければ、どうぞお楽しみください。
comes season
in summer
#1
《この暑い炎天下に海水浴を!》
桜の花弁がすっかり散り落ち、吹いてくる風が落ち着きを見せ始める。
あれから時が経ち季節は夏、高く昇る太陽から照りつける強い日差しが降り注がれ全てを平等に熱していく。
日差しに焼かれたアスファルトからは熱気が立ち登り至る所で陽炎が空間を捻じ曲げていた。
そしてその暑さに負けないで日陰を作る大きな木には、夏の風物詩と言える蝉が高らかに鳴き声あげ…
「…めぐ」
(ミィィィィンミンミンミンミンミンミィィィ″…)
「…めぐ」
(ミィィィィンミンミンミンミンミンミィィィ″…)
「……我が名はめg」
「…お前、さっきから何やってんだよ」
蝉の鳴き声に合わせ意味不明な言葉をポツリポツリと口遊む爆裂系女子高生のめぐみん。
学校の宿題を広げたテーブルに突っ伏しやる気の無さそ~なその姿は余りにも間抜けに見えた。
「…あ、カズマおはようございます。
いえ、なにやら私の名前を呼ばれたような気がしたので。
それにしても今日も暑いですね…」
「暑さで脳まで溶けちまったのか…
気温41度らしいはらな、ほりゃあひぃほ…」
俺は冷蔵庫で冷やしておいた棒状のアイスを口にくわえソファーに座る。
めぐみんはそれに気付くとガバッと身体を起こしこちらに向けて駆け寄ってくる。
「カズマ、ズルいです!?
私にもそのアイスをください!」
「いぃぃやぁぁだ!
これは最後の一本なんだよ!
お前に渡してなるものか!!」
「いいじゃないですか!
なら一口!
一口だけでいいのでください!!」
「んなこと言って全部食う気だろうが?!
この前も一口って言って食べさせてやったら見た目とは裏腹にデケェ口開けて俺のソフトクリーム全部食っただろう!?」
俺は噛り付いてきそうな勢いのめぐみんの顔を引き剥がしそのままアイスをしゃぶり尽くす。
「あぁ?! あぁぁ…」
めぐみんは悲しげな表情で無残にも残された棒をただ見つめることしかできなかった。
「むぅぅ…でしたら少しだけでいいですので、またあの『くーらー』とやらを点けてくださいよ!
このままでは蒸し焼きになっちゃいますよ!?」
「お前なぁ…あれかなり電気代食うんだぞ?
今月は新しい冷蔵庫買い直したりしてあんまり予算がねぇんだよ」
「…電気代のことに関してはいつもカズマが夜な夜なやっているパソコンのせいじゃないですかぁ」
「いやまぁ…それは俺が悪かったよ。
だからほら、これでも使って我慢してくれ」
そう言ってめぐみんに一枚の団扇を渡す。
めぐみんは渋々渡された団扇で扇ぎ再びテーブルに戻って宿題の続きを始める
「はぁ…こんなに暑くては勉強なんてやってられませんね…
どこかに遊びに行きたいですよ。」
「行くったって金もねぇんだ、大人しく家でゴロゴロするしか…」
すると玄関先からドタドタと足音が聞こえてくると勢いをつけてドアが開かれる
「…カズマカズマぁぁぁ!ただま~!」
「カズマ、めぐみんただいま。少し話したいことがあるんだが大丈夫か?」
無駄にテンションの高い水が滴る堕女神さんことアクアと虐め・蔑み大歓迎のドMなダクネスが帰ってくる。
「おい、ドアくらい静かに開けろ。
それでなんだ話って?」
「それがな、実は今日は初の給料日でな。
それでカズマに日頃からの礼をしたいと先程アクアと相談したのだが…」
「最近すっごい暑いじゃない?!
だからみんなで海に遊びに行こうよって話をしてたのよ!」
「っ海ですか?!いいですね!
あ、ですが水着が…」
「大丈夫よ!ダクネスが旅費と水着代とかも出してくれるって!」
畳み掛けるようにアクアが説明をする。
っていうかお前の金じゃないんだから少しは遠慮する気構えを持てよ…
「でもいいのか?水着代含めた旅費ってなると結構するんじゃ…?」
「その辺は安心しろ、明細書を見たら結構な金額だった。
それにこれは日頃の礼だ、これぐらいは私から出させて欲しい。」
流石は国家公務員(消防士)、給料も高いか…羨ましい。
しかしそれなら今回はお言葉に甘えようかな。
「ぃよし!そうと決まればみんなで水着を買いに行くわよぉぉお!!」
「「「オーーッ!!」」」
「…ったく、元気だなぁお前ら。」
女たち3人は息を合わせて握った手を上に突き上げる。
どうやら今年の夏は楽しめそうだな。
To Be Continued…