《この素晴らしい現代に爆裂を!》
※注意※
この作品は、アニメ「このすば」を見た主の妄想を書き起こしたものです
・本編との直接的な関係はありません
・この作品はアニメ版第1期全10話+OVA版までの設定を元に書いています
・この作品には主の妄想による追加設定が描かれています、前作の『東京編』を読むことを推奨いたします。(宣伝)
・この作品はフィクションであり、実在の人物、場所、建物とは一切関係ありません
それでもよろしければ、どうぞお楽しみください。
comes season
in summer
#4
《この常夏のビーチでバカンスを》
中編
背中越しに聞こえるめぐみんの声に俺は座ったままの姿勢で後ろへ振り向く、水着へと着替えを終え急ぎ足でこちらに走って…き……た?
「お、お待たせしてごめんなさい。」
走ってきためぐみんは水着姿…ではなく、上からパーカーを一枚羽織っていた。
しかもパーカーは太ももの上からボディラインをスッポリと隠し、チャックをしっかりと首元まで上げていた。
……なんだろう、このガッカリ感は。
例えるなら店頭に飾ってあった食品サンプルを見て期待し注文したら2サイズランクダウンして出てきたみたいな。
…いや別に変な期待をしていたってわけではないけど、ダクネスにアクアと続けて水着で出てきたんだから同じく水着で出てくるって思っちゃうじゃん…
「………?
どうかしましたかカズマ?」
「…別に、なんでもねぇよ。」
まぁ泳ぐ時にはさすがに脱ぐだろう、見るならその時でいいからな。
「さて、海に入る前にクジ引きで荷物番を決めるぞー………ん?」
クジを手に振り返るが人一倍煩く目敏い、堕ちに堕ちた駄女神の姿が足りないことに気づく。
「………おい、あいつは?」
俺が残った二人に問うとめぐみんがゆっくりと海の方へ指をさす。
さした先にはサーフボードを巧みに使いこなし荒れ狂う高波を華麗に乗りこなすクソビッチがそこにあった。
「あいつぅぅ…!
……はぁ。
ダクネス、あいつが他の人に迷惑を掛けないように見張っててくれ。」
「それはいいのだが……カズマはどうするんだ?」
「俺は荷物番してるよ、よく考えたら車運転しててちょっと疲れたしな。
お前たち先に海に入ってこいよ」
「そうか、カズマがそう言うのなら…ではすまないが先に行かせてもらうぞ」
「…………」
そう言い残し少し駆け足でアクアのいる方へダクネスは走っていった。
…しかし何故かめぐみんはそのまま俺の隣へ体育座りで腰を降ろす。
「おい、お前は泳ぎに行かないのかよ?
泳ぐの楽しみにしてただろ?」
「………その前に、謝りたいことと、…お願いしたいことがありまして…」
「は?」
めぐみんは俺の方を見ずに前を見つめながら小さめの声で話し出す。
その顔はパラソルの日陰の中でも見てわかるほど赤くなっていた。
「………ごめんなさい、どうしてもアクアとダクネスの前だと…その…あの二人に比べたら私のこの貧相な身体を見せるのが恥ずかしくて……パーカーを着てしまいました。」
あぁそういうことね……いや違うだろめぐみん、お前の身体が貧相なだけなんじゃなくて、あいつらが化け物じみてるからだろ。
「いやちょっと待て、なんでめぐみんが謝る必要があるんだよ、別に気にすることないだろうが。」
「それはそうなんですが…と、とにかくこれを着たのはそういうことです。
…それで、お願いしたいことなのですが……」
「なんだよ?」
めぐみんは小さな身体をさらに縮こませる
「……お……泳ぎ方を………教えてくれませんか?」
「………は?
お前泳げなかったのか?!」
「な、なんですか…私が泳げないのがそんなに意外ですか…?
だって私体力がないですし、それに私の住んでいた村は川しかなくて海みたいに泳げるところなんてなかったのですから…」
「あぁ…まぁそうだな、ここほど移動手段に長けてた訳じゃないしなぁ。
海を知ってても行けなかったか。」
「あ、あぁあぁあと!この事は二人には内緒にしてください!
……特にアクアには」
運動は苦手なのは知ってたがまさか泳げないほどとは…
まぁ確かにアクアにこの事が知られたら変にイジられるのがオチか。
「しょうがねぇなぁ…泳ぎを覚えれるように付き合ってやるよ。
報酬としてあとでソーダを奢れ。」
「うぐ……まぁいいですよ、それぐらいでしたら。
……ありがとうございます、カズマ」
そうしてそれから30分ほど経ち、一息入れて岸から上がったアクアを連れてダクネスが戻ってきたので荷物番を交代しめぐみんの水泳特訓が始まったのだった。
(カズマ)
「それでは先生、よろしくお願いします!ッオス!」
「いやそれはいいんだが、泳ぐんだから流石にそろそろそのパーカーを脱げよ。
監視委員の人に怒られるだろ」
「あ、そうでした。
それでは……って、そんなマジマジと見ないでくださいよ?!」
「み、みみみみ見てねぇよ!
ほら早くしろよ!」
「わ、分かってますよ!
……それじゃあ。」
パーカーのチャックを下ろし、肩からゆっくりとめぐみんの身に付けた水着が姿を現わす。
赤と黒のチェック柄のホルターネック(首の後ろで紐を結ぶビキニ)に、可愛さを感じさせるフリルと胸元には小さなリボンが装飾されている。
めぐみんの華奢な身体と真っ白な肌と相反し、しかしそれにより水着もめぐみん本人、どちらも際立たせるような感じになっている。
アクアやダクネスの様な大人の魅力を出したそれとは違う、小さな身体に秘められた可憐さを感じさせる水着にしばし目を奪われたのだった。
「……なんですか?さっきから黙って。
そ、それと…水着、どうですか?」
「…え?!あぁ…
…さっきのソーダの件、無しで。」
報酬は先払いで頂きました。
To Be Continued…