暇つぶしに妖怪情報を集めていた頃、目撃者と話をすることが出来ました。


いや、正確には話をしていた爺さんが、たまたま大物目撃者だったといったほうがいいでしょう。


この話は神に誓って「事実です」 では戦慄の目撃談を再現しましょう!!


★以下の会話は全てセブ語ではなく、英語で行われました。★


チキン㍑ 「あれ?気が付かないうちにこんな時間ですね」


お爺さん 「もうすぐコウモリが飛ぶ時間だよ」


チキン㍑ 「ところでオッサン、Ghost 見たことある?」


お爺さん 「ああ、いつも見てるけど。どうして?」


チキン㍑ 「いつも????」


お爺さん 「日本にはいないのかい?」


チキン㍑ 「少なくとも僕は見たことないよ」


お爺さん 「わしの家の裏に時々くるよ」


チキン㍑ 「怖くないの?」


お爺さん 「えっ?ぜんぜん怖くないけど」

     「たまにうるさいけど」

     「そうそう、わし、先週1匹食べたぞ」


チキン㍑ 「ゲ----! たっ、食べた~?」


お爺さん 「あれを食べた奴は、結構いるべ~、この辺には」

     「あれを食うと力が付くからのう、はっはっはっ・」


チキン㍑ 「爺さん!Ghostをどうやって捕まえたのか、まずは教えてください! 今、もっとbeerを持ってくるから、ちょっと待ってて!」



冷たいbeerを4本持ってきて、1本を爺さんに渡したが、爺さんは飲もうともせず、うつむいて黙ってしまった。

そして爺さんは、沈黙に耐えられないかのように、細い声で話し始めたのである。


お爺さん 「チキン㍑よ、このことは近所の奴には言わないでおくれよ・・・・」


チキン㍑ 「・・・・」


お爺さん 「すまん、わしは Ghostじゃなくて Goat(ヤギ)の話をしとったのじゃ、わしゃあんまり英語がうまくないもんでのう・・・」



チキン㍑ 「爺さん、僕、明日早いので・・・・」

ご存知のようにフィリピン人の殆どは、クリスチャンです。


また、その大半がカトリックです。


フィリピンにおけるカトリックは、ヨーロッパや北米におけるカトリックとは大きな違いを感じます。

簡単に言えば、フィリピンの神様は「話がわかる」神様のようです。


本来、カトリックはキリスト教各宗派の中でも、厳格で厳しい戒律を重んじています。

カトリックの教えを厳格に守っている人も、勿論たくさんいます


 しかし、フィリピンのカトリックは実に寛容なのです。

教会が寛容なのか、それとも信者の解釈なのでしょうか?


 たとえば、仕事もなく、家族を抱えた家のおじさんが

やむにやまれず、隣の畑からトウモロコシを盗んだとします。

理由はどうあれ、これは犯罪ですよね。


 ところが泥棒をしたオジサンは、

「こんなに困っている私が、隣の畑にたくさんあるトウモロコシを少々失敬しても、神様は分かってくれる」

「神様、仕方ないですよね。家族のためですから。神様、許してくれますよね」

と考えてしまったりします。

この時点でオジサンは自分を許してしまう?


 でも、オジサンは日頃から、教会に行き、神様を信じ、家族を愛しているのです。


海外へ出稼ぎに行ったり、カラオケなんかで働く女の子たちも、

「教会には行けないし、あまり人にいえない仕事だけど、私の収入で家族が生活し、弟も学校に行っている」

「神様は許してくれる、たまには教会に行きますから、私を守ってくださいね」

なんて考えている子も結構いたりします。


 でも、フィリピンは子供の頃から教会に通い、牧師さんの話を聞き、

神様を信じるようになって、近所の冠婚葬祭には努めて参加します。


 こんなフィリピンをあなたはどう思いますか?


 「とんでもない人々だ」とか、

 「さすがフィリピン人・・・・!」とか、思いますか?



では、あなたはどうですか?

最近、神様に祈りましたか?

彼らのように、ごく当たり前に家族や隣人を愛していますか?



宗教を自己流?に取り込んで、楽しく暮らしているフィリピン人・・・



ひょっとして彼らは?先進国に住む私達より幸せなのかもしれませんね。



小学校の頃、水木しげるの妖怪物の本が好きでした。
怖さよりも、もしそんなものがいたら素敵だな~、捕まえて一緒に一杯やりたいなどと思っていたものです・・・

夏に雪女さんと、もつ煮をつまみに焼酎で一杯なんて涼しくていいですね!

妖怪にも、ただいるだけで悪さをしない奴もいるし、いたずらで人を脅かすだけ奴もいると水木先生は説いています。

セブに来た頃、ここにも妖怪伝説があるかもしれない、いや、必ずある!と思い、この辺の年寄り達を集めて飲み会を開き、聞いてみました。

やっぱりいたいた!何もしない奴もちゃんといるぞ。


本邦初公開、セブ島の代表的な妖怪を御紹介致しましょう!
セブ人は必ず知っている妖怪ばかりです。

■アドゥタ (分類:ニコチン中毒で人見知りのオッサン)
人間のような体であるが、頭は馬である。
全身は黒い毛に覆われていて、二足歩行をする。
足にはヒズメがある。
中には帽子をかぶってる奴もいるらしい、夜なのに。
暗闇で木の下によく?いる。
タバコが好きで、灰皿も持ち歩いている。
このアドゥタの吸うタバコがすごい!
長さ約1メートル、直径20cm位の葉巻である。
このため、暗闇の中に立っていても葉巻の火がボーっとオレンジ色に浮かぶのである。

通常右手で葉巻を持ち、左手に灰皿をもっている。
灰皿にはスターバックスのロゴがある・・ゴメン、これは嘘です!
人が近づくと大きな声とともに強力な息を吐く。
タバコを吸っているだけで、特に悪さはしない。

■ドゥウェンデ (分類:ワンダーウーマン)
この妖怪は怖いぞ!
髪の黒い女である。スタイルは悪い。ふとリ気味である。
背中に大きなコウモリのような羽がある。
目がでかくて切れ長。
人間の赤ん坊が好物である、食べてしまうらしい。
上半身と下半身を分離できる。
コウモリを手下にしている。
手下を飛ばし、赤ん坊を見つけると、出動する。
この際、下半身を残し上半身だけで飛んでいく。
(残された下半身は何をしているのだろう?)
妊婦や赤ん坊のいる家の屋根を引っかいて音を立てる。
赤ん坊をさらって、飛び去ってしまう。
歯は尖っていて、口はやや横に裂けている。
口紅を付けている。
ダンナはいないらしい。
(どっかのカラオケに似てるママさんがいたな~)

セブ島の女性が夜に水浴びをしないのは、この伝説のせいであるらしい。どうしても夜、水浴びをする時は「タビ、タビ、タビ・・」と言いながら沐浴する。日本流に言うと「あっちいけ、あっちいけ・・」て意味。
この言葉、全ての妖怪に有効らしい。私がこちらに来た頃、夜水浴びをしていると、かみさんがよく「タビ、タビ、タビ・・」と言っていたが、当初何のことやら分からなかった。

夜にコウモリが「キッキ、キッキ」と鳴きながら飛んでくると、ドゥウェンデの偵察部隊だと皆怖がり、近くに赤ん坊か妊婦がいるのではないかと心配するのである。妊婦は急いで黒い布でお腹を隠す。ワックワックと呼ぶ地方もあるみたい。

■首なしの大男 (分類:いたずら系)
名前はなんと言うのか忘れてしまいました、失礼!
何分、印象の薄いや奴なもんですから・・・

暗闇の道路の角(2差路、3差路が多い)にただ立っている。
やはり全身が黒っぽく服は着ていない。
2メートルほどの大男である。
首から上が無い。
近くから見た人はいない。
車で走行している時、チラッと見えることがある。
それだけです・・・トホホ

■シグビン (分類:絶滅危惧種)
シグビンは厳密に言うと妖怪ではない。
不老不死、商売繁盛をもたらす幸運の動物である。
見た目は小型のカンガルー(オーストラリアのワラビーみたいな)である。
カンガルーのように軽快に跳ねたりせず、鼻を地面に擦りながら、這うようにゆっくり歩く(この様子をカマンカマンという)。
夜行性である。
やや耳が長く、立っている。
こいつの血を飲むと不老不死になる。
幸運を呼び、金持ちになる。

セブ島では、やたら商売がうまく、金持ちになると
「あいつは裏庭にシグビンを飼っている。500万ペソで中国人から買ったらしい、隣の屋根に登って見た奴がいる」
なんて言われちゃうんですよ。
元気のないワラビーに付耳したら、高く売れるかもよ。

■バラン (分類:黒魔術昆虫)
寿司折に入ってる緑ギザギザのビニールじゃないよ!
フィリピンにはまだ祈祷師を信じている人がたくさんいます。
病気を治す祈祷師、恨みを晴らしてくれる祈祷師が村に一人ぐらいは今でもいます。

私も腹痛で熱を出した時、かみさんが変な爺を連れてきた事があります。腹に手を当て、何かブツブツ言って祈祷し瓶に入った緑色の、ミントオイルみたいなものを腹に塗れといって、かみさんに渡して帰りました。

よく中を見ると金の玉(キンタマじゃないよ)と海藻みたいな物が一緒に入っていました。

失礼、話がそれた・・・

誰かに恨まれて呪いの祈祷師に呪われると、昆虫が現れます。
一般的にはカナブンか、メスのカブトムシのような奴。
それが飛んできて、透明になり呪われた人の体に進入します。
その後、その人は原因不明で死んでしまう・・・コワー!

旦那が浮気をすると、浮気相手の女性に本妻が「バラン」するのは日常茶飯事とのことです。
バランされたと気が付いた女性は、違う祈祷師の所に行って呪いを解いて貰わなければなりません。
そしてさらに強力なバランで反撃するのです。
男にバランする場合もあります。

皆さん、夜にカナブンが飛んできたら反省しましょう!


今回紹介した妖怪は、セブ人の殆どが知っている妖怪です。身近のフィリピン人に聞いてみましょう!話し出したら、まじめに聞いてあげないと怒られます(経験談)。
茶化したりすると、バランされますぞ~

セブ島で他の妖怪知ってる人、教えてくださいね。