ラ・リオハ州のワインはスペイン人の多くが信頼を寄せるワインです。アロの街に大手ワイナリーが集合してるという記事を書きましたが、私はログローニョ近郊のワイナリーを訪れました。ログローニョの街の観光と合わせて見学しやすいと思います。

 

オンタニョンワイナリーの歴史

 
オンタニョンワイナリーは、30年以上前に創立した家族経営のワイナリー。現在は5代目。ラ・リオハ州の「リオハ・バハ」地方にあります。オンタニョンワイナリーはカスティーリャ・イ・レオン州のブルゴスやナバーラ州にもワイナリーがある、拡大しているワイナリー。ワイナリーの門構えからして貴族のお城のようなゴージャスさです。
 

オンタニョンワイナリーの魅力

 

オンタニョンワイナリーが他のワイナリーと異なるのは、ワイナリー全体がミュージアムのような点です。窓ガラスの代わりに、ワインに関する絵柄のステンドグラスがはめ込まれていたり、熟成庫に銅像があったり、あらゆるところに絵画が散りばめられています。

 

ワインも文化、教養の一部なんだな…と思わせられるワイナリー。1階のテイスティングスペースが素晴らしく機能的。テーブルも壁も白、上からしっかり当たるライトがたくさんあるので夜でも色が見やすいし、全面ガラス張りのため昼間は外からの自然光でワインの艶や色味がしっかり確認できます。

 

レアな空間としては、地下の瓶熟成庫に小さなテーブルがあり、そこでもテイスティングができます。秘密の会議みたいでユニークです。そして、ここは訪れていませんが、上階には大きなサロンがあります。ここでは大きなグループでの食事会などが行われるようです。

 

オンタニョンワイナリーの試み

 
オンタニョンワイナリーは、新しい試みを積極的に手掛けています。醸造所と畑を説明してもらいながら見学し、数種類のワインをテイスティングして終了というワイナリー見学が多いものの、オンタニョンワイナリーは、ユニークはプログラムを企画しています。
 
テイスティング講座や子供向けの見学、ワインとのマリダージュメニューが食べられるなどなど。なかでも地域の子供向けの見学には力を入れているようで、子供用のワインの歴史の絵本も制作しています。
 

オンタニョンワイナリーのワイン

 
数種類のワインをテイスティングしたのですが、コストパフォーマンスがいいと思ったのはクリアンサです。(中期熟成)現地では約10ユーロ。濃厚だけど酸味がしかりしていてタンニンが渋すぎない、上質なリオハワインです。
 
余談ですがとってもおいしかったのがぶどうジュース。子供の見学者も多いことから、大人には生ハムとチーズのおつまみとワイン、子供にはチュチェスというグミをおつまみに赤ぶどうジュースを出してくれました。ほんと、ワイナリーが作るぶどうジュースは格別です。