ラ・リオハ州の街、カラオッラは野菜の生産で有名な街です。観光大国スペインにおいて数少ない、観光の息吹が全く感じられない珍しい街。「リオハ・バハ」地方にあり住人は約24,000人。4世紀から5世紀のローマ時代に栄えた貴族的な街並みを残しています。スペイン人の間でもあまり知名度がない街ですが、食べ物がおいしくて安い、そしてぶらぶら歩くだけで素敵な気持ちになれる秘境です。
カラオッラの見どころ 野菜博物館(Museo de la verdura)
カラオッラは野菜の名産地。瓶詰にしたピーマンなどが、北欧などのヨーロッパの国々に輸出されています。
そんな野菜の街だからこそ、街の規模からすると結構立派でモダンな野菜博物館があります。昔の農作業道具、カラオッラの農作物や保存野菜の展示から触って遊べる現代的な展示物まで、なかなかユニークです。野菜料理のレシピも取り放題。毎年行われる、野菜を使った服飾コンクールの優勝作品の展示は、特に印象的でした。
カラオッラの見どころ サンタマリア大聖堂(Catedral de Santa Maria)
カラオッラの中心地を抜けると、「シダコス川」という川のほとりに出ます。川に沿って「ボラス散歩道」という癒し空間が広がります。
この散歩道から見える、とても目立つ古い建物が「サンタマリア大聖堂」。この場所には古くから何度も何度も教会や聖堂が建築されていたそうで、現在のものは1900年ごろに改築されたもの。門は18世紀後半のものだそうです。
大聖堂の前の広場では子供たちが遊んでいたり、和やかな空間です。
カラオッラで食べる 「バル ラ・コメディア(La Comedia)」
エステバンシェフが作る創作タパスがおいしいバルです。
失礼な話ですがカラオッラは田舎街だし、世界各国の創作料理に溢れるバルセロナから訪れた私は、創作系の料理にはあまり期待していませんでした。
お店の外観も内装も特別お洒落ではありません。
それが、驚きの連続。いろいろ試せる量少なめで、とってもきれいでユニークな料理ばかりでした。地元のワインをゼリー状に固めて薬味のように使っていたり、細かいところまで手が込んでいます。そんな料理がとても安くて驚きました。
カラオッラで食べる レストラン シェフ・ニノ(Chef Nino)
ここはちょっと贅沢な雰囲気の大型レストランです。前菜からデザートまでじっくり時間をかけて食べるタイプの。
カラオッラの旬の野菜を使った料理からシーフードまで何でもありますが、やっぱりおすすめは地元の野菜料理。
なかでもおすすめの料理は「メネストラ・デベルドゥーラ(Menestra de verdura)」は野菜の炒め煮のようなもの。どこかほっこりするスペインの家庭の味です。
このお店の料理は全体的に塩味が薄めで野菜など食材の味が活かされている点が、とっても好みです。エレガントな雰囲気のお店なのですがやっぱり価格はバルセロナと比べると断然安い!
カラオッラで泊まる 「ホテル・シウダ・デ・カラオッラ」(Hotel Ciudad de Clahorra)
「ホテル・シウダ・デ・カラオッラ」(Hotel Ciudad de Clahorra)は、街の中心にあるので便利でおすすめ。
部屋はシンプルですが、25部屋のうち10部屋がシングルと、一人旅にも向いています。朝食も食べられるこのホテルのバルレストランは、タパスがおいしい!それに量がとても多いのです。夕食をさくっとホテルですませられるのは、便利ですね。