上の私の著書でもコラムで書いたと思うのですが、スペイン人と

バルは切っても切れない関係です。

 

そりゃそーです。

 

多くの人は赤子の頃から朝だろうと夜だろうと、親に連れられて

行っていたのだから。

第2の家。

 

そのバルは、別に素敵空間じゃなくていいんです。

ただコーヒーが飲めれば。

 

私は、朝仕事に出かけて夕方帰ってくる、というパターンではなく、

自宅と外を出たり入ったりする日が多いですが、子供のクラスメート

のパパによく会います。

 

必ず、バルのテラスに座ってたり、バルから出て来たところだったり。

 

朝、まず子供を学校まで送っては、その帰りにバルでコーヒーを

飲み、ランチ前の一休みでコーヒーを飲みに行き、夕方、涼を求め

て冷房の効いたバルでビールを一杯。

 

といった毎日なのでしょう。

奥さんは、身重なのに、朝仕事に出かけて、夕方帰ってくるパターン。

 

よくいます、こういう人。

 

バルが寛ぎのスペースとして、もうそれこそあっちこっちというか、

5メートルおきくらいにある…。

 

スペインのバルの飲食店のあり方ってほんとすごい。

強力に地域密着。

 

今の問題は、そんな朝から晩までのバルで働きたい人が少なくなっ

てきていること。

自分がオーナーならともかく、ウェイターはきついよ。

第2の家っていうか、バルが家で自宅が第2の家になっちゃうかも。

 

なので、オーナーがメインで切り盛りしているお店が多いので、その

オーナーが定年になったら、継ぐ人がいない…。

そこで中国人が買い取って、バルを続けています。

 

スペインでも地域によると思うけれど、バルセロナはどんどん中国

人経営のバルが増えています。