週末は科学の日で、公園で子供向けの化学イベントがいろいろ
ありました。
写真は、そのうちの1つのブース。
「カレフール」というフランス系のスーパーの巨大バスで、スペイン
を代表する有名シェフ、フェラン・アドリア氏の子供向けの料理本
とコラボしていました。
フェラン・アドリア氏の子供向けの料理本は、「コシナ・コン・イマヒ
ナシオン」と言います。
カレフールバスの中にも見本がありましたが、我が子も釘づけ。
子供が喜びそうなディズニーやスターウォーズ(大人も好きだね)
のキャラクターを持ちだして、古代から未来までの食事を解説
しています。
結構詳しいので読み物は大きい子供じゃないと分からないかも。
逆に大人が読んでも楽しい。
バスの中には電子パネルなどがあって、本の内容と同じように
古代から現代、未来までの食や食事について見られるようにな
っていました。
フェラン・アドリア氏は、ハーバード大学だったけ?でも講義をし
たり、エル・ブジ(というミシュラン3つ星のレストラン)が閉店して
からは特にシェフというより実業家として活躍しています。
執筆の仕事を始めたときには、私にとっては遠い遠い世界的に
活躍する有名シェフでした。
でもなぜだか彼やその他のスペインを代表するシェフたちをイン
タビューして記事をまとめたい…というようなことを出版社に打ち
出して、
こてんぱん
にだめだしされたのでした。
やれるものならやってみれば
とも言われて、悔しかったな。
あれから10年以上たって、その間にフェランさんとも何度かいろ
んな場面でお会いしたし、ジョアン・ロカ(3つ星レストラン「エル・
セリェール・デ・ロカ」の)の取材の通訳ができたり、いろんな有名
シェフと呼ばれる人たちとも会えたりできました。
あの時やりたくてもできなかったことは、やりたければできたか
もしれないけれど、私が変わって興味も変わりました。
変わらないことといえば、進化しているバルセロナのおいしいも
の。
頑張っておいしいものを作り続けているシェフたち。
変わることは怖くないし、仕事に関しては一定のところから先は
変化を求めているようなところはあります。
でもなんか、フェラン・アドリア氏を見ると駆け出しのライターだっ
た自分を思い出すのです。
で、なんか甘酸っぱい気持ちになる!
これは多分一生続くのだと思います。