チャコリって聞いたことありますか?

スペイン北部、主にバスク地方で作られるアルコール度数が低いワインです。
9~11度くらい。
白が有名だけど、赤もロゼもあります。

日本のスペインバルでも見たことがあるかもしれません。
ボトルを高く掲げてグラスから離してツーッと注いでくれることも。

このチャコリの産地は3つあります。

D.O.Bizkaiko Txakolina(ビスカイコ・チャコリナ)
D.O.Getariako Txakolina(ゲタリアコ・チャコリナ)
D.O.Arabako Txakolina(アラバコ・チャコリナ)

の3つ。

一番面積が大きいのが、ビスカイコ。
カンタブリア海の近くです。
上の写真では見えないのですが、緩やかな丘を越えると荒波の海。
開けた緑の土地といった印象で、おとぎ話のような素敵な木と石の造りの家がぽつぽつありました。

チャコリを作る製法があるというわけではなく、この土地で普通に作ったらこのようにアルコール度の低いワインができるのだそうです。

そんなチャコリを作る品種は、
白がオンダリビ・スリ、赤がオンダリビ・ベルツァ。
チャコリならではの品種。

チャコリは、長らく家庭用のワインの域を出なくて、スペインの他の地方ではあまり飲まれていません。
バルセロナならバスクバルのみ。
でも、最近はどんどん品質が向上して注目を集めています。

飲みやすいので私も好きです。
夏に飲む白のチャコリ。

それにしても、地方名も品種名もバスク語で、スペルと一緒に覚えるのが至難の業です。

ちなみに、チャコリのワイナリーの方によると、瓶をかかげて上から注ぐ方法は、

単なるパフォーマンス。

だそうです。
空気と触れさせたほうがおいしくなるからだと思っていました。
スペインバルに行かれたらチャコリを頼んでみてください。
サービス精神旺盛なウェイターさんなら、上から注いでくれるかもしれません。