飲食の世界において、(じゃなくてもだと思いますが)こうありたい、と思う姿があります。

生産者と提供者と消費者、皆が嬉しい状態。

例えばワインだとすると

ワインを作るワイナリーの人たち(場合によっては、遡ってブドウを作る人たち)が、自分たちのワインの出来を誇らしく思い、適正価格で卸業者に販売できて、喜んでいる。

卸業者も、良いワインがいい価格で購入できて、嬉しい。

そのワインを買うお店なりレストランの人たちも、良いワインが適当な価格で買え、自信をもって消費者におすすめしている。

それを購入した消費者も、お金を払った以上のおいしさと幸せが味わえる。


簡単なようですが、実際のところどうでしょう?

私がレストランのソムリエだったときに、ワインの生産者の人たちが多いマスターコースに通ったのですが、

レストランは、ワインを安く買って高く売りすぎ。
だから、最終消費者にあまり届かない。


と言われました。

確かに、マージンを大きくとるワインもあります。


また、大きなワイナリーは、自社畑ではなく、農家からブドウを購入しますが、そのブドウの値段が叩かれすぎ、というのも問題になっています。


レストランを見てみると、料理人とウェイター、ウェイトレスは仲が悪いものとされています。(日本はどうか知りませんが)
なにかと小競り合い。

観光地のお店だと、お客さんも、

ぼられてる?

と半信半疑で価格に文句を言ってくることもありました。

逆に、このおいしさでこの値段!と喜ばれる人もいます。

作って、食べて、飲んで。
皆が満足できれば最高ですね。
生産者、提供者、消費者が円になって繋がっているような。