
ある人が言いました。
イタリア人なんて、いつも夕食にパンとスープばっかりで、日本人のほうが外食でいろんなもの食べるし、食を楽しんでる。
って。
どこの国の人がより食事を楽しんでるかって、枠にはめるのは、まず無理です。
豪華な外食ばかりだから食を楽しんでるってことではないですよね。
どこで誰と何を食べていても重要なのは、どんな気持ちで食べているか。
普段から満たされた気持ちでいる人は、どんな食卓でも、食べているときはもっと満たされる。
一人でも満たされてる人は、誰かと食べるともっと満たされる。
スペインで誰かとご飯を食べるときは、さっと食べてさっと解散!というのがありません。
ソブレメサと言って、デザートを食べ終わってからもリキュール飲んだり、ハーブティーやコーヒーを飲んだり、なんだかんだで、すぐ終わりません。
ランチの場合、下手したら普段の晩御飯の時間がもうじき、なんてことも。
夜の場合、宴がダラダラ続くので、店の従業員泣かせ。
ま、でも用事がある人以外は、席を立ちません。
それは、この時間が重要なコミュニケーションタイムだから。
食べて即帰っちゃったら、会に参加したと言い切れないのです。
確かに、ダラダラしだしてからのほうが、会話は面白かったりします。
そのソブレメサがあるので、私はディナーには家に人を招きたくないです。
さー、お開き!
(もう帰ってね)
って、できないから。