「スペイン最優秀クロワッサン大会」というのが年一度あります。

スペインは、バターがなかった地方もあるので、バターの代わりにラードを使ったクロワッサンが主流のところもあり、パンの品質はばらつきがあります。

おいしいところのものは、とてもおいしい。
バターを使っていなくても。

まずいところのものは、上あごの皮がめくれて血がにじむくらい、外側が固くて、食べる人のこと考えられていない。
(これ、ほんと)

バルセロナは一応お洒落な国際都市として頑張りたい街なので、パンのレベルは高いです。伝統ではないものの。
おいしくてお洒落なパン屋さんもたくさんあります。

そうそう、クロワッサンというとパン屋でしょう?
なぜかパティスリーのほうが、クロワッサンに近い存在かもしれません。

なので、このクロワッサンコンクールには、バルセロナのパティスリーがこぞって応募して、頑張るんです。
なんせ、スペイン一になれるチャンス。

パティスリーの方に伺いましたが、審査員に好まれるポイントがいろいろあるので、(形とかも)そういう情報集めから入り、コンクールのために準備を重ねられるんだそうです。

賞をとったら、新聞や雑誌にも掲載されるし、かなり宣伝になるんですね。

で、先日偶然昨年優勝した、今の時点での優勝店の前を通ったので、買ってみました。

1.50ユーロと、値段は高め。
(他のお店と比べると)

店内に、ナンバーワンクロワッサンのパネルも貼ってあり、期待高まりました。

紙袋に入れてもらって、家に帰って食べると…

さくさくしてない?!

これ、絶対今日焼いてないわー。

批判は書かない私ですが、それでもそれでも、


このコンクール、ちょっと待て!


と思いました。

賞とるために頑張ってコンクール向けの商品を作り、それでお客さんを集めて違うものを販売するってどうでしょう?
本当の評価って難しいですね~。

こういうのは、ミシュランガイドのように覆面テイスターが行って食べ比べてほしいです。